yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

古雅典麗にして叙情的な美しいメロディー、近現代の洗練華麗なオーケストレーション。『リュートのための古風な舞曲とアリア』(1931)

イメージ 1

RESPIGHI: Suite No. 3, Siciliana & Italiana - Paintings By "CARAVAGGIO"

       オットリーノ・レスピーギ    カラヴァッジオ

       

オットリーノ・レスピーギOttorino Respighi
イメージ 2マイブログのYOUTUBE館に昨日貼り付け展示したのでどうかなと思ったのだけれど、そこから引越しして、今日のブログ記事としよう。オットリーノ・レスピーギOttorino Respighi(1879 - 1936)の古雅典麗にして叙情的な美しいメロディーを素晴らしく華麗なオーケストレーションで泣かせる、『リュートのための古風な舞曲とアリア』(1931)である。とりわけ三つの組曲のうちの「第三組曲」の感動は言いようもなく素晴らしい。イタリアの歌心、典雅で濁りのない清澄なハーモニー、古典プラス近現代的技巧を尽くした洗練壮麗な響き。全く何度聞いてもあきない。この美しさを迎えるのはよどみなき澄明な水辺と、緑なす木々、青々と透き通った晴朗な空がふさわしい。たしかに≪その中でも「シチリアーナ」は、アンコール演奏や、オカリナ演奏、コマーシャル、映画音楽などにふんだんに使われるほど有名である。≫(WIKIPEDIA)と言われるように「シチリアーナ」にはなぜか胸ざわつかせるものがある。レスピーギと言えば、教科書に取り上げられるのは≪ローマ三部作と言われる、交響詩「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭」≫であり、出されている音盤もそれらがメインのようだ。しかし私にとって、といっても、多くを知っているわけではないけれど、レスピーギといえばここに取り上げた、泣かせる「シチリアーナ」が入っている「リュートのための古風な舞曲とアリア」とりわけイメージ 3「第三組曲」である。取り上げた音盤は廉価盤ナクソスだけれど、そのCDの帯には≪レスピーギの音楽は、リヒャルト・シュトラウスの対位法、ドビュッシーのハーモニー、リムスキー・コルサコフオーケストレーションを兼ね備えているという、管弦楽曲では最高の面白さが魅力です≫とあった。たぶん研究されての定説なのだろうけれど、初めて知った。さてこのブログ稿では、殺人犯でありながら、のち、その画業の偉大さを讃えて≪イタリアの10万リラ紙幣に肖像≫として歴史に登場することとなる波乱万丈の劇的人生で時代と芸術を壮絶に駆け抜けたカラヴァッジオ(1573年 - 1610)の、その絵画を映像で鑑賞しながらレスピーギの『リュートのための古風な舞曲とアリア』(1931)の「第三組曲」を聞くとしよう。

                             カラヴァッジオ