yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ビートルズのヒット曲をショパン風に、モーツアルト風に・・・と12人の作曲家に似せて弾く『グロリュー、ビートルズを弾く』(1976)

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François Glorieux plays The Beatles - 04 - Ob-la-di Ob-la-da (Mozart)

               

フランソワ・グロリューFrancois Glorieux
イメージ 2レコードの帯の宣伝コピーに、「グロリュー、ビートルズを弾く・・すばらしい創意、ホンモノの魅力に脱帽!こんなにおかしいレコードはついぞきいたことがない。ピアノ界の怪人二十面相登場!クラシック音楽に通じていればいるほど、その面白味は倍加する。」とある。ビートルズのヒット曲を、ショパン風に、シューマン風にモーツアルト風に、バッハ風に、ベートーヴェン風に・・・と個々の作曲家(総計12名の音楽史上の偉大な作曲家)風の演奏スタイルでパフォーマンスする趣向のレコード。宣伝コピーにあるように、「クラシック音楽に通じていればいるほど、その面白味は倍加する。」だろうことは間違いない。なるほどと頷き、ニヤッとすることうけあいだ。しかし逆に言えば、肝心のショパン風、ベートーベン風・・・のその<風>というニュアンスが了解できるほどのクラシック通(深浅あれど)でないと、感興もわかぬ体のものともいえるかもしれない。世の中いろいろな特技を持つ人はいるもので、何の番組でだったか億えがないが、右手と左手で別々の曲を弾くというのを目にしたことがあった。ホウ!と感心はすれど、それ以上でもないのも確かなことではあるけれど。そうした意味で、ホウ!なるほど、ニヤッ!の鑑賞でこうした努力に報いるのもいいかと取り上げた次第。なまなかのテクニックでないことは確かです。念のためというより、演奏者フランソワ・グロリューFrancois Glorieuxの才能を貶めないためにも言っておきます。素晴らしい演奏です。




François Glorieux plays The Beatles - 01 - Yesterday (Chopin)