yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ベートーヴェンが幸せなのか、聴く私たちが幸せなのか。至福の味わい『ヴァイオリンソナタ』全曲。

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Nathan Milstein plays Beethoven Kreutzer Sonata (1st Mov.)

      

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven
イメージ 2苦悩のひと、楽聖とは教科書で習いおぼえたベートーヴェンの謂いであった。マイブログについにベートーヴェン登場と相成った。
元来<変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ>ということで<イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽>の範疇に入るだろう現代音楽やフリージャズを紹介するのが趣意であった。
しかし、好き嫌いはあれ音楽史上の作品を普段聴かないわけではない。ただ音盤を購入して聴くほどではなく、NHK・FMから流されているのを聞き流す程度でしかない。それも殆んどが<ながら>である。現代音楽は放送機会がいたって少なく、一度聞き逃せば二度と聞けないことも多々あるということで、せっせとエアーチェックしていたが、そうしたテープが多くあるのに肝心のハード(オープンリール・デッキ)が2台ともずいぶんと前に壊れてしまい、それっきりである。たぶんそのテープはもう磁気がおかしくなっていることだろう。残念なことだけれど。
聞き流すような鑑賞でしかなかったので、ファン歴があるといっても知識はまことに貧弱である。音楽ブログを綴りながらも、一言で言えば、恥さらしである。その恥の上塗りで、連休の最終日の今日はベートーヴェンの『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ Sonatas for Piano and Violin』。
わが町の図書館で借りてきたもの。CD4枚組みの豪華盤。こんなの、独身の若き日であればともかく、今のわが懐では到底買えるものではないのでありがたいことである。
ヴァイオリンはピンカス・ズーカーマンPinchas Zukerman。
演奏どうのこうのは、普段あまり興味ないので十分堪能。とびっきり個性的なもの(現代に、ままみうけられる)は遠慮申し上げるが、世界で活躍するプロ奏者。何の不足もない。
このような名曲を前に、おまけに無知なクラシックファンの私には言葉が紡ぎ出せないのだけれど、知識不足とボキャ貧ゆえ、もう音楽聴くことの至福の極みとしか正直言葉が出てこない。まさに素人の印象批評の最低の極致ではある。
よく天から音が降りてくるだの、コンコンと清水がわくが如くと天賦の才人たちが表する境地での作品群なのだろう。ベートーヴェンが幸せなのか、聴く私たちが幸せなのか。そうした思いのさせる珠玉のヴァイオリンソナタ作品全曲がCD4枚に収められた楽聖ベートヴェンとの邂逅であり連休最終至福の時であった。