yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

「愉悦」「悦楽」「荘重」「浄福」を奏でるヘンデルの弦楽合奏『合奏協奏曲・コンチェルト・グロッソCONCERTO GROSSO、作品6』LP3枚組。

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Farinelli - Lascia ch'io PiangaAria de la opera Rinaldo de Heandel. Escena del film Farinelli (1994)

           

イメージ 3バッハに較べ聴く頻度はいちじるしく劣るようだ。≪大バッハと並ぶバロック音楽最大の作曲家とされ、「音楽の母」というキャッチフレーズが添えられることもある。≫(WIKIPEDIA)というのに。その昔、音楽教育ではバッハ、ヘンデルハイドンと語呂?あわせで覚えたものだった。テスト問題に作曲者は誰かといったような問題で≪管弦楽組曲『水上の音楽』や『王宮の花火の音楽』≫などよく出ていたのではなかっただろうか。しかるに長じて聴くのは殆んどバッハだけとなってしまっている。な~んでか?聴けば聴いたで愉しく聴けるのだけれど。なんでも≪大バッハが主として教会の礼拝で用いる音楽(教会音楽)で活躍したのに対し、ヘンデルはオペラや(劇場用の)オラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮した。≫(WIKIPEDIA)とある。そういえば、「ハレルヤ・コーラス」で有名なオラトリオ『メサイア(救世主)』はよく放送されていて聴いている。勿論、ナガラでだけれど。なんでも≪1743年、初めてロンドンで演奏された際、国王ジョージ2世が、ハレルヤコーラスの途中、感動して起立したという逸話がある。≫(WIKIPEDIA)そうである。そうしたなか、私が所有しているヘンデルGeorg Friedrich Händelの唯一のレコードが、今回取り上げる『合奏協奏曲・コンチェルト・グロッソ、作品6』レコード3枚組みである。弦楽の包み込むような精神性を強く感じさせる柔らかい音色が好きということがまず挙げられる理由だけれど。「愉悦」「悦楽」「荘重」「浄福」を奏でる弦楽合奏といったところだろうか。まことに心地よい。人の心を落ち着かせリラックスさせるのはよく、アルファー波」や「1/fゆらぎゆらぎ」に説明を求めることがあるけれど、ヘンデルのこの弦楽の音色を聞いていると肯けることがある。この『合奏協奏曲・コンチェルト・グロッソCONCERTO GROSSO、作品6』のなかでも、誰しもが印象強くするのは3番と6番と思われる。解説にはおのおの、≪短調のわびしい表現が、いまなお多くの人気を集めている≫3番、≪この曲集の中でもっとも有名なもの。感情移入の豊かさで傑出している。≫(岩井宏之)6番とある。「浄福」の弦楽として印象を括って今日は擱えることとしよう。