yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

尖がったブーレーズで、時代を画す雷鳴が貌覗かせる、ストラヴィンスキー「火の鳥」を聴く。

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Igor Stravinsky: Firebird (Finale) Pierre Boulez / Wiener Philharmoniker.

         

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イーゴリ・フョドロヴィチ・ストラヴィンスキーIgor Fyodorovitch Stravinsky
イメージ 3 イメージ 4きのうはブーレーズストラヴィンスキーだった。それは、とりわけ「春の祭典」だった。そのCDはBOOKOFFの中古CDを購入したものだった。実は「春の祭典」は持っているものとばかり思っていたのだ。今日取り上げるブーレーズのレコードを、それと勘違いしていたのだ。カップリングはストラヴィンスキーの「火の鳥」とバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」(1936)である。たぶん購入した動機、ねらいはブーレーズの指揮する「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」のほうだったのだろう。その片方の「火の鳥」(1910年版)を「春の祭典」収録と勘違いしていたのだ。それで中古CDの購入と相なったのだった。とにもかくにもバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」は、以前、図書館で借りたCDをもとにすでに投稿した。ジェームス・レヴァイン指揮によるものだった。ところで今日の取り上げるレコードのどこを見ても録音データが記されていない。ネットを覗いたが見当たらない。オーケストラがBBC交響楽団であることから察するにブーレーズが主席指揮者として在任していた期間が1971-1975ということから、たぶんその頃のものなのだろう。尖っていた(若き)ブーレーズの頃である。90年以降指揮者として盛名なしてきた頃のものと聞き比べれば面白さも増すのだろうけれど、それは縁あればの機会としよう。ところで、やはりストラヴィンスキーバレエ音楽3作品は、どうやら聞き手からすれば制作年代順に面白さが増しているようだ。爆発的にエネルギッシュで、そのバイタルな音楽としての魅力もそのようだ。わずか数年の間の劇的なまでの完成度といったらいいのだろうか。やはりピークは≪音楽史上の最高傑作の1つ≫(WIKIPEDIA)である「春の祭典」なのだろうか。そのピークから遡っての「火の鳥」は随分とおとなしく古典的な印象が残る。エンディングの「カスチェイの手下どもの凶悪な踊り」にはその後の予感めいた荒々しさ、時代を画す雷鳴が貌覗かせるけれど。


ストラヴィンスキー音楽史上に残るバレー音楽を委嘱したディアギレフニジンスキー