yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ドイツ・プログレッシヴロック「クラフトワークKraftwerk」。アイデアの面白さと、ひらめきの手作り電子アナログ・ロックヒューマンサウンド2枚組。

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Kraftwerk - Ruckzuck

              

Kraftwerk
イメージ 2 イメージ 3今日は、趣を変えてロック。といっても、いわゆるプログレッシヴロックprogressive rockと称されているグループのもの。
別にジャンルにこだわることもないと思うけれど、ポップ性を保持しつつ電子音楽を自在に手作り感覚でパフォーマンスしてみせて驚きをもたらしたドイツのクラフトワークKraftwerk
≪ドイツ語読みでクラフトヴェルク、発電所の意)は、ドイツの電子音楽演奏集団、テクノユニットである。≫(WIKIPEDIA)が今日取り上げるアルバムである。
このグループ・ユニットといっても創設メンバーのふたりRalf Hütter ラルフ・ヒュッターFlorian Schneider Eßleben フローリアン・シュナイダー=エスレーベンによって作られたユニットだそうだけれど、この面白いポップな電子音楽・ロックを知ったのはだいぶ後のことだった。
というのも、今日とりあげるアルバムは2枚セットで再発されたアルバムのようで、一応ラベルには1972年プレスとは印字されているけれど、そもそもが道路工事用の赤と緑のコーンをデザインに使ったクラフトワーク(Kraftwerk)デビューアルバム1その後の2が出され、それをセットにしたのが今回紹介するものなのだろう。ただ2の制作発売が1972年であり、セット者と時を同じくしているのはどう理解したら云いのだろうか。
ところで電子音楽といってもこれは、大掛かりな装置を使ってのものではなく、アイデアが面白い手作りのチープなアナログ電子音楽で、ほんとうに手作りの≪テクノ≫と括っていいものなのだろう。まさにアソビ面目躍如といった風情である。くそ真面目、七面倒くささがないだけ新鮮だった。
現代音楽やフリージャズをおもに聴いていたわが身には、ピンクフロイドなどがプログレッシヴロックとして登場し巷を騒がせていたそのサウンドは、ここまでロックはやるか、との感嘆の思いがしたものだった。なまじの現代音楽畑の電子音楽パフォーマンスより感性としてはるかに正直で勝れているとの印象だった。
そんななかで、メジャーな人気、売り上げを策するような派手さはないけれど、そのアナログ手作り的アイデアの面白さと、ひらめきの数々が作り上げる電子サウンドはヒューマンでマイナーで好感のするものだった。
テクニカル(電子技術)な部分に頼っているのが少ないだけに、またアナログ変換だけに今聴きなおしても、そのポップ性がことのほか心地よい。
電子アナログ・ロックヒューマンサウンドといっても間違ってはいないだろう。デジタルテクノと違ってほのぼのと愉しめると括っておこう。

イメージ 4ちなみに収録曲は単発物と全くおなじで以下のとおり

赤コーンのデビュー盤

Ruckzuck (translates as push-pull or similar) (07:47)
Stratovarius (pun on Stratocaster guitars and Stradivarius violins) (12:10)
Megaherz (09:30)
Vom Himmel Hoch (From Heaven above) (10:12)

イメージ 5緑コーンの2作目

Klingklang (17:36) - (Ring Sound)
Atem (02:57) - (Breath)
Strom (03:52) - (Stream)
Spule 4 (05:20) - (Reel 4)
Wellenlänge (09:40) - (Wavelength)
Harmonika (03:17) - (Harmonica)