yuki-midorinomoriの日記

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シェーンベルクおよびストラビンスキーは書庫・現代音楽だろうか?シェーンベルク『ピアノ協奏曲・作品42』(1942)。

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Arnold Schoenberg: Piano Concerto op. 42 (Excerpt) :Mitsuko Uchida, soloist. Rotterdams Philharmonisch Orkest, conducted by Jeffrey Tate.

        

「生きることはとてもたやすかった/突然憎悪が巻き起こった(プレスト)/重大な状況が生じた(アダージョ)/しかし人生は続いてゆく(ロンド)」――シェーンベルク作曲メモ

イメージ 2私の音楽ブログでの区分(書庫)からいえば、シェーンベルクは書庫・現代音楽<欧・米・亜>にいれるべきなのか、それとも古典曲等を入れている書庫・<その他の音楽>に入れるべきなのか迷ってしまう。後期ロマン派となれば、迷うことなく<その他の音楽>へという振り分けで即断できるのだけれど、先日のストラビンスキーにしろ、今日のシェーンベルクにしろ純然たる現代音楽として区分けするのにはいささか抵抗がある。一般的な見方とすれば戦前戦後、いわゆる価値の断絶が如実な第二次世界大戦を境にして見るのが妥当だと思われるけれど、さてどんなものだろう。しかし、それぞれが革新的な試みで音楽史に名を刻んでいることがその判断をぐらつかせる。しかもふたりとも戦後生きながらえているという事実。シェーンベルクは1874 – 1951年。ストラヴィンスキーにいたっては1882 – 1971年と89才という長命であった。だから余計に判断をおかしくする。それに二人とも従来の調性を中途半端に残しているせいもある。今日のシェーンベルクの『ピアノ協奏曲・作品42』も1942年という晩年の作品だけれど、まことに折衷的な作品といえるだろう。このシェーンベルクの同一作品をグレン・グールドが弾いているレコードを以前取り上げ投稿したけれど、そのときにもそれは感じたことだった。今日、取り上げたCDはいつものわが町の図書館で借りてきたもので、ピアノはマウリツオ・ポリーニのもの。作品印象の方は前回投稿で述べているので、そちらを見て頂きたい。もう一曲はシューマンの『ピアの協奏曲 イ短調作品54』。ところで、今日はサッカーの日本代表とカメルーン(アフリカ最強といわれている世界ランク16位という格上の相手)戦。そしてまた北京オリンピックへ向けてのU22世代の最終予選の初戦の日。また韓国で行われているU18世代のワールドカップの予選リーグの2戦目という、サッカー尽くしの日であり、そういうこともあって、今日のブログ投稿はこれで終えたいと思う。




Glenn Gould plays Schoenberg Piano Concerto op.42 - (3/4)