yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アルカンジェロ・コレッリの『12のヴァイオリン・ソナタ 作品5(12violinsonaten op.5)』。シンプルかつストレートな優しさ。その清新な心地よさ。

イメージ 1

George Enesco plays Corelli Sonata

         

イメージ 2今日は、バロック音楽。イタリアの作曲家でヴァイオリニストのアルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli, 1653 - 1713)。≪ヴィヴァルディより25年、大バッハヘンデルより32年年長にあたる。≫(WIKIPEDIA)もちろんその影響力は大きく≪コレッリの器楽の作曲は室内楽の歴史に一新紀元を画し、彼の影響は自分の国の中に留まらなかった。ヨハン・ゼバスティアン・バッハでさえ彼に譲歩したと言われており、またアントニオ・ヴィヴァルディに最も影響を与えた人物でもある。≫(WIKIPEDIA)のだそうである。バロック音楽といえば皆川達夫。今はどうだか知らないけれど、NHK・FMのバロック音楽の紹介番組を思い出す。熱心な聴者ではなかったけれど、人並みに鑑賞勉強させてもらった。どうしてこのような信じられないほどの美しい音楽がこの時代だけに生まれたのかと思ったりしたものだった。しかし現代音楽、フリージャズを追っかけている身には音盤を手にして鑑賞するまでには至らなかった。要するに時間とカネの問題であった。ところが今回取り上げることとなったアルカンジェロ・コレッリの『12のヴァイオリン・ソナタ 作品5(12Violinsonaten Op.5)』は、名曲であっても普段であれば、鑑賞はすれども購入し所有するジャンルのものではない。ところが、前にも云ったように通勤途上にある国道筋のBOOKOFFでオール半額以下の商品にたまたま出合い、さもしいことに半額以下ならばと購入した。きょうびのこととて、2~3割引程度ならお買い得感などはなく、買いもしないのだけれど、半額以下となると心はぐらつく。しかも、この『12のヴァイオリン・ソナタ』(アルヒーフ盤)はCD2枚組みである。帯の定価は4千円となっているではないか。こうなると買わずにはいられない。CD1枚500円というわけである。(安いから買うのも節操がなさすぎるけれど。それゆえこうした収集はコレクションがいびつになるのはあきらかだ)さて、こうした経緯はともかく、出会いもさることながら、作品もやはり素晴らしい。ストレートな優しさにつつまれての久しぶりの音楽鑑賞。たしかに、神々しくさえある美しいメロディー、バロック音楽独特のアーティキュレーションに魅入られ聴き入ること間違いない。ココロ清らかに洗われる、とはこのような体験を云うのだろう。≪神の隣に住む、否、美神そのものの化身と信じられているモーツアルト≫そのモーツアルトの哀しいまでの澄明な天才の美しさとももちろん違う。装飾音が過剰にならず、それゆえにシンプル・ストレートに歌い訴えて来る。この清新な心地よさは格別のものがある。まことにいい買い物だった。