yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヘンデルは身構えることなく品よく聴ける。『ヴァイオリン・ソナタ』

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HANDEL - Passacaglia -Perlman e Zukerman

            

イメージ 2セバスチャン・バッハと較べてゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel 1685 - 1759)は、いくぶん明るく軽めなのだろうか、いやストレートといったらいいのだろうか。荘重さのなか、何か突き抜けたようなスマートさがある。
もっともこれはヘンデルがバッハと同じドイツの出自ながらイギリスに帰化しているという事実、そうした選択性向からする投影なのかもしれないが。
17から18世紀はイギリス産業革命の真っ只中。そうした華やかさと活気が惹きつけたのだろうか。よくは分からないが。
以前このブログへ投稿した≪葉加瀬太郎と仲道郁代両氏推薦の「我が家で楽しむクラシックCD」(日経インテレッセより)。≫という記事の中で、葉加瀬太郎は<朝目覚めたら>グリーグペールギュント朝」、<家事をしながら>プッチーニラ・ボエーム」、<昼間に一人でお茶を楽しみながら>ヘンデルヴァイオリン・ソナタ」をあげていた。
バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」も「チェンバロとバイオリンのソナタ」もよく聴く好きな作品なので、ヘンデルのそれが目に焼きつき、頭にインプットされていたのだろう。
先日来のBOOKOFFの店頭に当のヘンデル「ヴァイオリン・ソナタ」があったので、買ってみた。
図書館で借りれるならこうした類の大作曲家の作品音盤を買いはしないのだけれど、無いとなれば仕方がない。半額以下なのを幸いに中古品を手にした。
しょうじきバッハほどの感動はなかったけれど、品性には納得の作品だった。何が?か分からないけれど、やはりヘンデルだ。バッハはいくぶん精神の緊張を強いられ、疲れるけれど、ヘンデルは身構えることなく聴ける。