yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

金子由香利の美質のささやきとシャンソン。それに艶なる美貌。

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金子由香利 時は過ぎてゆく

        

イメージ 2きょうは金子由香利のシャンソン。というものの、前調べにとWIKIPEDIAを覗いたところ当人の記事が無かった。そこでシャンソンの項目を覗いてもうひとつ驚いたことに彼女の名前も見えなかったことである。これは一体どうしたことなのだろう。といっても私はほかのシャンソン歌手を知っているわけではない。ごく一般的な音楽好きがちょっと聴いてみようという程度の関心でしかなかったのだから、そう謂うことにこだわることも無いのだけれど。金子由香利、もうその容貌を見ただけでシャンソン!?という目鼻立ちだ。妖艶なその美貌は演歌の顔ではないと思うけれど、どうでしょうか。LP2枚組みで1982年に出されたもの。派手な顔立ちもいいけれど、声質が抜群にいい。ささやくように歌うにはぴったしの声質だ。まったく関係の無い話で恐縮だけれど、私は、なぜか「かくも長き不在」(未だ観ていない方はこのネットページを覗くのはご注意を)の女主人公であるカフェのマダムを思い出すのだ。どうも勝手にイメージをダブらせて捏造しているようだけれど。何故か雰囲気があるのだ。カフェの女主人のテレーズが店から出てゆく記憶を失った浮浪者風の男を、戦争からの帰還を待ちわびていた夫ではと名前で呼びかける・・・そのときの反応(ここでは、これにいたるストーリー展開は述べません、是非ご覧になってください)と女主人の表情。何と残酷に月日は過ぎ去ったことか。詳しくは言いません、いまだにその映像だけは鮮明に焼き付けられている。何故かダブルのだ。人生の機微を、哀歓を歌うと謂われているシャンソン終戦、敗戦を青年で迎えたわが国の多くはシャンソンがココロの歌だったとか。第三の新人といわれた作家たち。それに武満徹とシャンソン、これはあまりにも有名なはなしだ。そんなことを思いつつの金子由香利の美質の歌唱での本当に久し振りのシャンソン鑑賞だった。


再会 / 金子由香利


      再会

      あら!ボンジュール 久し振りね
      その後 お変わりなくて
      あれから どれくらいかしら
      あなたは 元気そうね
      私は 変わったでしょう?
      あれから旅をしたわ
      いろんな国を見て来たの
      少しは 大人になったわ

      私って おしゃべりね
      引き止めて ごめんなさい
      あんまり 懐かしくて 声をかけたのよ・・・

      あの方 奥さんでしょう?
      とても素敵な人ね
      私に 少し似ているわ
      私をどう思うかしら
      今の私たちは 他人同士なのね
      あなたの目には もう なにも
      なんにも 残っていないわ

      私って おしゃべりね
      引き止めて ごめんなさい
      あんまり 懐かしくて お話したかったの
      今でも あなたを 愛しているのよ・・・