yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アポロ8号の偉業に献呈されたジャン・ギローJean Guillou『VISIONS COSMIQUE』(1969)。そのインプロヴィゼーションは広大無辺際の没我の響きで教会に鳴り響いたことだろう。

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6ème Saga de Jean Guillou

           

イメージ 2今日9月25日は中秋の名月とやら。月をめでるなどの風流はこちらにはとんと無く、ただ時たま気まぐれで思い出したように月見団子とススキが出窓やら、縁側に供えられていることはあるけれど。別にこの日だからというのではなく、全くの偶然で棚から取り出したのがレコード『VISIONS COSMIQUES』(1969)。これは、フランスのオルガニストで作曲家のジャン・ギローJean Guillouが、アメリカの月面探査を目的とした有人アポロ衛星8号の乗組員へ捧げられたという、全くのパイプオルガン・インプロヴィゼーションでの、2夜に亘る、しかもパリのsaint-eustache教会でのオルガンパフォーマンスのドキュメントということだそうである。ところで月面着陸したのはアポロ11号だそうで、ときは≪1969年7月20日、「静かの海」に着陸した。≫(WIKIPEDIA)とある、その前年1968年に≪アポロ8号(アポロはちごう)は人類初の有人月周回ミッションを行った宇宙船である。8号はアポロ計画で2番目の有人ミッションであった。
1968年12月21日、サターンVロケットで打ち上げられ、初めて月を周回(10周)して帰還。3名の搭乗員は人類で初めて月の裏側を目撃した人物となった。≫(WIKIPEDIA)とある。ようするに≪人類で初めて月の裏側を目撃した≫乗組員、その偉業を讃えるということなのだろう。教会大講堂のパイプオルガンそれ自体が天空に轟きわたると表現してもよいほどのパワーと荘重、深遠を奏でることを思えば、幻視宇宙のオルガンインプロヴィゼーションの響きわたる音塊の飛び散るさまの凄まじさは察せられよう。。実際、音盤から流れるパイプオルガンの音圧、ヴォリュームたるや電子音響のごとくであり、さぞやのものだったのではと想像される。広大無辺な宇宙≪もともとの「宇宙」の漢字の意味は「宇」とは前後・左右・上下の空間を、「宙」とは現在・過去・未来の時間を表します。つまり宇宙とはこの4次元世界すべてということになります≫(ネットページより)空間への猛然としての飛翔とも言える大パイプオルガンによる壮大なインプロヴィゼーションは、さぞや深遠荘重と、ひれ伏す轟音で教会は宇宙時空と化し広大無辺際の没我の響きで埋め尽くされたことだろう。まったく静かに月をめでるどころではないようだ。