yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

民の<うた>のエロス『日本の民謡』。

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江差追分

            

今日は連休のあたま、しかも明日は雨との予報で、どうやら晴れはこの一日だけのようなのでお茶と握り飯を持って、連れ合いと裏山の池まで久しぶりのちょっと長めの散歩をしてきた。いわば森林浴といったところ。ハイキングにもならないおよそ5キロの散策でしかないのだけれど、やはりいいものだ。ブログ名を≪緑の森≫としているように、こうした里山程度の緑が好きで、利便性この上ない猥雑な街のど真ん中の生家を離れて、わざわざ郊外へ移り住んでいる。まわりは余り歓迎していないようなので、たぶん私一人の好みでしかないのだろう。その森林のフィトンチッドを浴びて、帰宅後近くの図書館へ出向き日本の民謡のCD2枚組みを借りてきた。というのも、前日出勤途上車中にて、たまたまいつもの如くNHK・FMから流れていたのが「日本民謡ヤングフェスティバル2007」だった。その名のとおり地方大会を勝ち抜いてきた若手精鋭ばかりステージだった。ところが殆んどが女性ばかりというのはどうことなのだろう。ここでも元気なのは女性と思い知らせれた。女性は手に職をと言うことで芸事に精進しているわけではないとは思うのだけれど。ポップス界でもこれはと思う若手才能は、私が思うには殆んどが女性だ。それにまた、今日聴いていたFM「現代の音楽」の「第17回芥川作曲賞選考演奏会から」の本選に残った3作品すべてが女性作曲家の作品だったことも、番組進行担当の作曲家・西村朗同様驚きだった。ちなみに1位は小出稚子・作曲「ケセランパサラン」。これは聴いていても、たぶんそうだろうとシロウトながらにも思えたほどのオリジナリティーと可能性を感じさせるほどに立派なものだった。先がたのしみな才能と思えた。未だ25才ということだった。そうだ民謡の話しだった。確かにプロと較べて、その力量のほどはまだしもの感じは否めなかった。その印象が、却ってもう既に何回も借りている当のCD『日本の民謡』を借りに走らせたのだった。飢えを癒すと言った感じである。本当にいいものです民謡は。のど自慢歌自慢が磨きに磨きを加え、鍛えに鍛えた伸びやかな声で唄う民謡にはまこと心癒されるものだ。かつて歌垣と言うものがあった。<うた>にはそうした人間の持つ本源としてのエロスがあるのだろう。美声の歌に魅せられるのも謂われなしとはしないのも頷けよう。


   イメージ 2収録曲目――
   秋田船方節(秋田)(小野花子)
   お立ち酒(宮城)(吉沢浩)
   相馬盆唄(福島)(三橋美智也)
   磯節(茨城)(早坂光枝)
   関の五本松(島根)(梅若朝啄)
   長持唄(宮城)( 原田直之)
   相川音頭(新潟)(立浪会)
   南部馬方節(岩手)(漆原栄美子)
   串本節(和歌山)(藤山進)
   秋田おばこ(秋田)(小野花子)
   尾鷲節(三重)(小杉真貴子)
   炭坑節(福岡)(三橋美智也)
   牛深ハイヤ節(熊本)(須賀道子)
   日光和楽踊り(栃木)(大塚文雄)
   山中節(石川)(早坂光枝)
   新相馬節(福島)(三橋美智也)
   津軽あいや節(青森)(三浦隆子)
   安来節(島根)(梅若朝啄)
   花笠音頭(山形)(大塚文雄)
   おてもやん(熊本)(須賀道子)
   佐渡おけさ(新潟)(三橋美智也)
   会津磐梯山(福島)(大塚文夫)
   伊勢音頭(三重)(小杉真貴子)
   安里屋ユンタ(沖縄)(乙女椿)
   秋田船方節(秋田県)(小野花子)
   津軽じょんから節(青森)(三浦隆子)
   最上川舟唄(山形)(大塚文雄)
   シャンシャン馬道中唄(宮崎)藤堂輝明
   しげさ節(島根)(早坂光枝)
   広島木遣り音頭(広島)(大塚文雄)
   江差追分(前唄・本唄・後唄)(北海道民謡)(佐々木基晴)
   本荘追分(秋田) (小野花子)
   阿波踊り(徳島)(高田美佐子)
   黒田節(福岡)(大塚文雄)
   さんさ時雨(宮城)(吉沢浩)
   正調博多節(福岡)(早坂光枝)
   道南口説(北海道) (佐々木基晴)
   秋田長持唄(秋田)(小野花子)
   南部磯節(岩手)(漆原栄美子)



長持唄