yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アンネ=ゾフィ・ムターの『モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲全集』。モーツァルトという天才に成熟などと言う言葉があるのだろうか。

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Mozart Violin Concerto No.3, Anne-Sophie Mutter violin with Yehudi Menuhin conducting

            

イメージ 2しょせんは印象評のシロウトの悲しさ、言葉が出てこなければもうお手上げである。音楽上のテクニカルタームで升目を埋める素養があれば、考えようによっては楽な面もあるのではと思ったりするけれど。ともかく今日は、と言うより最近は音楽に乗っかって言葉が口をついて出てこない。すこし気分的にダレてきているのかもしれない。頭がお疲れということもあるのだろう。ということで、今日はアルバム紹介だけとしよう。といってもこのCDは所蔵するものではなく図書館で借りてきたものだけれど。アンネ=ゾフィ・ムターAnne-Sophie Mutter(1963 - )のモーツァルトヴァイオリン協奏曲集CD2枚もの。先日ブログに投稿イメージ 3した≪記憶の忘れ物。モーツァルト19歳の作品『ヴァイオリン協奏曲第3番KV216』』。優しく心をつつみ込み慰撫する濁りなき清らかな音色との出合い。≫に貼り付けたYOUTUBEの絵画スライドショーのバックに流れていたモーツァルト『ヴァイオリン協奏曲第3番KV216』』のソロを演奏していたのがアンネ・ゾフィー・ムターで、それはアダージョの部分だからかもしれないけれど、艶やかな音色とともに意外に繊細に奏でられていたのに感心して、一回まじめに聴こうとの思いで借りてきた次第。このヴァイオリニストのムターはいわゆる天才少女で音楽人生を華やかに歩んできた人のようだ。13才でベルリンフィルカラヤンと共演ということからもその抜きんでていることを証してもいるのだろう。≪モーツァルトの曲は俳句のように多くの意味が込められているが、文体は簡潔なように、モーツァルトにも行間を読む能力が求められる。モーツァルトの音楽は静寂に始まり、静寂に消えてゆく。美と静寂を合わせ持つ音楽がモーツァルトだ」と語る≫(WIKIPEDIA)アンネ・ゾフィー・ムターのモーツァルト。5曲のヴァイオリン協奏曲が10代後半以降の2年間に集中して作曲されているのも驚きであるけれど、件の三番の第2楽章アダージョといい、1779年23才の時に作曲されたとされている『ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 k364』の第2楽章の哀しさに満ちた美しいアンダンテなどを聴くと尋常ではない精神のありどころを思わざるを得ない。天才に成熟などと言う言葉があるのだろうかと思ってしまうほどである。




Mozart Violin Concerto No.3, Anne-Sophie Mutter violin with Yehudi Menuhin conducting