トマス・タリス『エレミアの哀歌』とウィリアム・バード『3声部のミサ曲』。ポリフォニックに恍惚没我に合唱し歌い、昇り詰めるシンプルな祈りの音楽。彼我の差感じるもア・カペラで美しい。
トマス・タリス
きょうは、いつもの我が町の小さな図書館で借りてきたアルバム。イギリスのトマス・タリスThomas Tallis(1505頃 - 1585)の『エレミアの哀歌 Lamentationes Jeremiae ParsⅠ』とウィリアム・バードWilliam Byrd(1540? – 1623)の『3声部のミサ曲 Missa tre Vocum』のルネサンス期宗教曲の傑作(だそうである)が収められたCD。男声ばかりの声楽曲。もちろん無伴奏。いわゆるア・カペラである。こういう合唱曲を聴くと、<文化>と言うものを考えさせる。日本で言えば足利・室町後期から安土桃山時代である。
きょうは、いつもの我が町の小さな図書館で借りてきたアルバム。イギリスのトマス・タリスThomas Tallis(1505頃 - 1585)の『エレミアの哀歌 Lamentationes Jeremiae ParsⅠ』とウィリアム・バードWilliam Byrd(1540? – 1623)の『3声部のミサ曲 Missa tre Vocum』のルネサンス期宗教曲の傑作(だそうである)が収められたCD。男声ばかりの声楽曲。もちろん無伴奏。いわゆるア・カペラである。こういう合唱曲を聴くと、<文化>と言うものを考えさせる。日本で言えば足利・室町後期から安土桃山時代である。
1543 鉄砲伝来。
1549 ザビエル、キリスト教を宣教するため、鹿児島に来航。
1573 信長 → 将軍、足利義昭を追放 室町幕府滅ぼす。
1575 長篠の戦い 信長→武田氏(甲斐)× 鉄砲で勝利
1549 ザビエル、キリスト教を宣教するため、鹿児島に来航。
1573 信長 → 将軍、足利義昭を追放 室町幕府滅ぼす。
1575 長篠の戦い 信長→武田氏(甲斐)× 鉄砲で勝利
かのような時代だった。このよう時代の西洋音楽、宗教音楽ということだ。別に我が日本文化を卑下して言ってるのではない。いつもいわれていることだけれど、歴史の断絶を言っているだけなのだけれど。こうした宗教音楽、とりわけこのような宗教的な祈り、典礼音楽たる合唱曲を聴くと、この彼我の隔たりは、いやはやといった感じである。この稿まとめるためのWIKIネットチェックで、恥ずかしながら初めて知ったのだけれど
ルネサンス音楽とバロック音楽の時代区分、線引きがあるのを初めて知った。てっきり中世音楽からバロック音楽といった音楽史の流れしかないものとばっかり思っていた。私の頭ではルネサンスとはイコール、イタリアだった。それにもう少しさかのぼった千三百から千四百年代のはずだったのだ。情けないことに、なに?そのルネサンス音楽て?といったことだった。このアルバムのトマス・タリスとウィリアム・バードの二人はそのルネサンス音楽時代の作曲家と説明されていた。ちなみにWIKIによると≪ルネサンス音楽とは、ヨーロッパにおいて、15世紀から16世紀のルネサンス期に作られた音楽の総称である。中世西洋音楽とバロック音楽の中間に位置し、その中心をなすのは、ポリフォニーによる声楽、とくに、宗教曲である。中世・ルネサンス音楽をまとめて、初期音楽 early musicということがある。≫そして、≪バロック音楽とは、ヨーロッパにおける17世紀初頭から18世紀中葉までの音楽の総称である。一般に通奏低音の使用と、感情に則した劇的表現が特徴であるとされる。今日のオペラの原型や、声楽から独立した形での器楽はこの時期初めて確立された。≫(WIKIPEDIA)とあった。なるほどであった。バッハの音楽などにはさほどのギャップ、大げさだけれどカルチャーショックを感じないのだけれど、きょうのタリスやバードの宗教合唱曲を、それも無伴奏のア・カペラで聴くと先ほどの隔たりの印象を強くするのだった。ポリフォニックに恍惚没我に合唱し歌い、昇り詰めるシンプルな祈りの音楽として、ココロ静かに聴けるのだけれど、ようするにこれが傑作なの?といった印象なのだ。美しい音楽なのだけれど・・・といったところである。正直私には分からない。近代西洋音楽の洗礼を受けてのちにあっての、この彼我の差。ルネサンス音楽?単に私の勝手な感想なのだろうか。≪感情に則した劇的表現が特徴≫のバロック音楽の斬新画期。ここに先の印象をもたらす何かがあるのかもしれない。
ルネサンス音楽とバロック音楽の時代区分、線引きがあるのを初めて知った。てっきり中世音楽からバロック音楽といった音楽史の流れしかないものとばっかり思っていた。私の頭ではルネサンスとはイコール、イタリアだった。それにもう少しさかのぼった千三百から千四百年代のはずだったのだ。情けないことに、なに?そのルネサンス音楽て?といったことだった。このアルバムのトマス・タリスとウィリアム・バードの二人はそのルネサンス音楽時代の作曲家と説明されていた。ちなみにWIKIによると≪ルネサンス音楽とは、ヨーロッパにおいて、15世紀から16世紀のルネサンス期に作られた音楽の総称である。中世西洋音楽とバロック音楽の中間に位置し、その中心をなすのは、ポリフォニーによる声楽、とくに、宗教曲である。中世・ルネサンス音楽をまとめて、初期音楽 early musicということがある。≫そして、≪バロック音楽とは、ヨーロッパにおける17世紀初頭から18世紀中葉までの音楽の総称である。一般に通奏低音の使用と、感情に則した劇的表現が特徴であるとされる。今日のオペラの原型や、声楽から独立した形での器楽はこの時期初めて確立された。≫(WIKIPEDIA)とあった。なるほどであった。バッハの音楽などにはさほどのギャップ、大げさだけれどカルチャーショックを感じないのだけれど、きょうのタリスやバードの宗教合唱曲を、それも無伴奏のア・カペラで聴くと先ほどの隔たりの印象を強くするのだった。ポリフォニックに恍惚没我に合唱し歌い、昇り詰めるシンプルな祈りの音楽として、ココロ静かに聴けるのだけれど、ようするにこれが傑作なの?といった印象なのだ。美しい音楽なのだけれど・・・といったところである。正直私には分からない。近代西洋音楽の洗礼を受けてのちにあっての、この彼我の差。ルネサンス音楽?単に私の勝手な感想なのだろうか。≪感情に則した劇的表現が特徴≫のバロック音楽の斬新画期。ここに先の印象をもたらす何かがあるのかもしれない。