yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ハムザ・ウッディーン『スーダンの音楽/ハムザ・ウッディーンの歌とウード』(1974)。微妙に揺れる≪不可思議で神秘的≫な響きに民族の心を聴く。

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Hamza el Din – Ud

         

         ― 音楽をもたぬ人間社会は存在しない ―

イメージ 2きょうは北アフリカスーダン民族音楽で、レコードのタイトルには『スーダンの音楽/ハムザ・ウッディーン Hamza El Din (1929-2006)の歌とウード』(1974)と銘打たれている。解説によると民族楽器のウードの名手とのこと。このウードという楽器は≪リュート属に分類される撥弦楽器≫(WIKIPEDIA)だそうで、柔らかいウォームな音がするようだ。最近YOUTUBEで動画を楽しむようになって、つくづく思うのだけれど、世界の民族音楽が簡単に聴ける時代になったことは喜ばしいことであると同時に、まさに今昔の感がする。ワールドワイドなネットなど無い以前は、本等で仕入れた知識をもとに、音盤にたよる以外に知る方法はなかった。大部分がそうした経路だっただろう。しかしネット時代、おまけに動画配信の時代を迎えて民族音楽が音と映像で愉しめ、なおかつ伝統的な楽器や民族特有の音階、唱法を受け継いでの只今現在の流行歌などもリアルタイムに動画で見、且つ聴けることとなった。これは画期的なことのように思える。ということもあって、以前拙ブログにも≪ネット動画配信・YOUTUBEの時代、今や持ち腐れか『シルクロードへの道』4枚組。≫として投稿した如くである。民族音楽好きのシロウトが愉しみとして聴く分にはネット動画・YOUTUBEで十分堪能できる。ありがたいことだ。ところでこのウードという楽器は≪中近東から北アフリカに至るアラビアの音楽文化に非常に重要な楽器で、歴史的にアラビアの音楽理論はこの楽器を基礎にして形造られてきた。日本の琵琶とも関係の深い楽器である。ジャケットの写真でわかるように、このウードは2本ずつの複弦の5組の弦からなる。奏法はギターと似ているが、フレットがなく、軽く、イメージ 3ネックは細いので、慣れればかなり自在に微妙な音程の変化を操ることができる。また複弦であるために、トレモロがしやすく、両弦がすこし合わない音のおもしろさがある。・・・西洋音楽に慣れた耳には、この曲で使われている微妙な音程は、不可思議で神秘的に響くことだろう。≫(解説・龍村あや子)なにはともあれ、アラビアの音楽に特有の≪微妙な音程の変化≫がもたらす≪不可思議で神秘的≫な響きは魅力的で心和ませるものがある。