yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

エリック・ドルフィー『メモリアルアルバムThe Eric Dolphy Memorial Album』。デュオとソロを聴き<個>を極めるといったタチのような人との認識を再確認。

イメージ 1

Eric Dolphy- God Bless the Child

        

     人間は、あらゆる職業に自然に向いている。
          向かないのは部屋の中にじっとしていることだけだ。
                              (パスカル)

イメージ 2惜しまれて早くに世を去ったエリック・ドルフィーの代表する音盤といえば『Eric Dolphy at the Five Spot』に指を屈することだろう。ところで今日取り上げるこのアルバムはどのあたりに位置するのだろう。
B面に、デュオとソロ(アルトサックス)パフォーマンスが収められているエリック・ドルフィーEric Dolphy(1928 - 1964)の『メモリアルアルバムThe Eric Dolphy Memorial Album』と銘打たれている。
とりわけベースのRichard Davisとのバスクラリネットをもってのデュオ「ALONE TOGETHER」は13分にも及ぶもので、珍しいのではないだろうか。
もう四半世紀も系統立てて聴くようなことをしていないので分からないが(根がいい加減なもので、未だかつてそうした聴き方をしたことは無いのだけれど)。渋くシットリとしたいいソロが聴ける。それもあの独特の飛躍する(イナナキとも称される)フレーズでのソロはドルフィーファンには堪らなく魅力だ。ベースとのデュオがこの曲調雰囲気にはピッタシだ。
というも正直なところこのメモリアル盤が名盤かどうかは私には分からない。ただ存分にエリック・ドルフィーが堪能できるアルバムであることは確かであるけれど。ディスコグラフィーで収録曲などを精査したこともないので、いうべきことでないのかもしれないが未収録のここでしか聴けない企画となっているのではないだろうか。
それにしてもプロはどのように聴いているのか知らないけれど、エリック・ドルフィーの奏法は独特の雰囲気を持っている。
それと、このアルバムを聴いてドルフィーは<個>を極めるといったタチのような人との認識を再確認した。よしんば生きながらえたとしても、ジャズ音楽シーンを変えるようなことは無かっただろうと思えるし、あくまでジャズプレイヤーとしての<個>を極めるといた孤高の人であっただろうと思える。
ところで、このレコードの存廃や如何にと思いネットを覗いたところ、輸入盤だけれど『Eric Dolphy 1928-1964』としてCDで出されているようだ。といわけで、そのアルバム写真も貼り付けておこう。イメージ 3


   収録曲
   1. Jitterbug Waltz
   2. Music Matador
   3. Alone Together(バスクラリネットとベースのデュオ)
   4. Love Me(アルトサックスソロ)


エリック・ドルフィー関連、投稿記事――