yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

セシル・テイラー『Silent Tongues』(1974)。たぶんこの時期、45才円熟のピアノソロベストパフォーマンスと思われる。

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Cecil Taylor - Concert Munich 1984 (2 of 5)

        

Cecil TaylorFriedrich Gulda
イメージ 2まだ多くのアルバムがブログ未登場のセシル・テイラー Cecil Percival Taylor (1929 in New York City)のアルバムの中でもこれはベストパフォーマンスのうちに入るのではないだろうか。とりあえずの暫定ベストと言っておこう。ネットを覗いていてディスコグラフィーをみせて貰ったけれど、何と多くのアルバムが出されていることか。フリージャズ系の、こうした総じて言えばマイナーともいえるセシル・テイラーのアルバムがこのように多くだされているのは驚き以外のものではない。初期のものはともかく、壮絶に爆走し始めたピアノスタイルの60年後半以降のアルバムの中では、インプロヴィゼーションが最も自在で且つ掌中のうちに展開されたのではないかと思えるほどに滑らかで自然体だ。このアルバム『Silent Tongues』(1974)はMontreux Jazz Festival’74 でのライヴを収めたもので、その臨場効果が後押ししたかのような神がかり的なすばらしいパフォーマンスをみせている。圧倒的な音の洪水を前に、何がなんだか・・・と思って、本心???との疑念を拭い去ることの出来ない方々には、先ずこのアルバムからと私は薦めたいと思う。それほどいいパフォーマンスの収録されているアルバムだ。まさに45才円熟の革新的なフリー・インプロヴァイズドピアノソロが聴ける好アルバムと言っておこう。