yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジョゼッピ・ローガン『MORE GIUSEPPI LOGAN』(1965)。「ジャズの10月革命」の象徴的ドキュメント。革新の意気、そのスピリット溢れる歴史的名盤。

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Giuseppi Logan - Wretched Saturday (1965)

            

ミルフォード・グレイブス
イメージ 2≪1960年代、オーネット・コールマンジョン・コルトレーンによって提唱された“フリー・ジャズ”。1964年、当時はまだ批判的な意見も多かったフリー・ジャズへの理解を深めようと、ブロードウェイのセラー・カフェで4日間にわたってコンサートやパネル・ディスカッションが行われた。企画・主催はビル・ディクソン。このイベントはジャズの10月革命と呼ばれ、会場は大勢のジャズ・ミュージシャンたちと観客で溢れ、フリー・ジャズが急速に広まるきっかけとなった≫(60年代フリー・ジャズのパイオニアたち。より)今日取り上げるアルバムはまさにこうしたムーヴメントを象徴するアルバムと言えるのだろう。今聴き返してみて、ことのほかいいパフォーマンスだ。いい線いっていたのだなあとの思いを強くした。再度言おうこれはいいアルバムだ。ずっとのちのアメリカ・フリージャズよりむしろ先進的なスピリットに溢れている。まるで、ヨーロッパ・フリージャズのさきがけを聴く思いがする。ま、歴史的名盤の範疇ともいえそうだ。テクニカルな面でではなく、革新の意気、スピリットの面でと限定的ではあるけれど。

Rec. 1.5.1965 in New York 「The Town Hall concert」
Mantu 5:06
2.Shebar 13:16
3.Curve Eleven 8:30
4.Wretched Saturday 11:05
All compositions by Giuseppi Logan

Giuseppi Logan (1935 -) (as,bcl,fl,p solo on 3.)
Milford Graves ( 1941 -) (dr,perc)(1.2.4.)
Don Pullen (1941 - 1995) (p)(1.2.4.)
Reggie Johnson (b)(1.2.)
Eddie Gomez (b)(4.)


Zorn, Licata, Graves, Barr, Laswell @ Tonic 12/31/06 #1



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