yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』CD3枚組み。言うまでもなく『第5番・皇帝]』(1809)はダントツだけれど、明快さと、楽しさと、美しさを堪能できるベートーベン・ピアノ協奏曲群。

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           ジョシュア・レイノルズ『The Infant Samuel』(1776)

Beethoven piano concerto no 1 指揮:G・ショルティ piano : マレイ・ペライア(Murray Perahia, 1947 - )

             

        語らずともいい、黙っているがよいといってください (ゲーテ

イメージ 3何気なく聞き流して聴いている音楽の最たるものといえるだろうか。ベートーヴェンモーツアルトはたぶん放送等で頻繁に取上げられ、聴く機会を得ている作曲家だろう。耳タコといっていいくらい聴いているはずなのに、まじめに聴いていない。ということで、わが町の図書館で借りてきた。というもののとりたてて言うべきことばはないのだけれど。『ピアノ協奏曲全集』CD3枚組み。恥ずかしながらこのような音楽史上の古典の殆んどを耳にしていながらも所蔵はしていない。投稿記事にあるように蒐集対象は現代音楽とフリージャズだったもので・・・。今回こうしてまとめて聴いてみて、毎度のことながらベートーベンは退屈させない。よくもまあこれだけつぎから次へと美しい旋律が出てくるものだと印象する。作曲家自身ピアノの名手ということもあるのか、私には交響曲よりもこのピアノ・コンチェルトのほうがより美しく聴こえる。程よい響きでオーケストレーションされているように思えるのだけれど。有名な交響曲群より私にはピアノ・コンチェルトのほうが聴く楽しさを味あわせてくれるように思うのだが、どんなものだろうか。知的怠惰もあるけれど殆んど音楽本のたぐいを閲しないので、ピアノ・コンチェルトの位置づけや評価の程はまったく知らない。しかし私は、明快さと、楽しさと、美しさを堪能できるベートーベンとしてこれらピアノ協奏曲をあげるだろう。≪ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番作品15は作曲者2番目のピアノ協奏曲。第2番の協奏曲が先に作曲されたため、作曲技術としては前作よりも自身の個性を打ち出したものとなっている。≫(WIKI)とあるように、これぞベートーベンと堂々たるスケールをもって楽想展開し壮麗に響きわたる傑作『第5番・皇帝』(1809)はいうにおよばずだけれど、『第1番』(1794‐5)がことのほか印象に残ったことが収穫だった。