yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジャン・シベリウス『無伴奏男声合唱音楽全集』CD2枚組み。人間の声が集って、こんなにも美しく豊麗芳醇、そして荘重に歌い上げることが出来るのかと感嘆のほかない。人間の声とはかくも神々しくさえあるのだ。

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tribute to our brave finnish soldiers : music by jean sibelius finlandia hymni ジャン・シベリウスフィンランディア讃歌

         

イメージ 2≪日本マラソン界の長年の悲願達成であるとともに、日本女子陸上界においても史上初の快挙だった。≫(WIKI)言うまでもなく、シドニー五輪女子マラソンでの高橋尚子の金メダル。国民の期待注視のもと、これはレース展開といい感動ものだった。その彼女が部活動に陸上を選んだのは、お金がかからず靴一足で出来るクラブ活動だからとのエピソードを聞いたことがある。親への経済的負担を考えてという彼女の健気さが言われたものだったが・・・。ところで、文化活動でもっとも盛んなのは言うまでも無く津々浦々あらゆるところで行われている合唱だろうか。町々での相集っての交歓文化活動、また教育の一環としての学校の部活動でももっとも普及しているうちのひとつと思われる。吹奏楽など楽器を揃えるだけで大変なことをおもえば、陸上の靴一足(そういえば、エチオピアアベベ・ビキラ(Abebe Bikila, 1932 - 1973)選手は裸足で2連覇している。)と同じく、金いらずで集い交歓して音楽を楽しむ、あるいは音楽美を求めることが出来る。文化活動推進のもっともふさわしいものといえるのだろう。おばさん合唱サークルのなんと多いことか。集団で合唱することの歴史的な発生形成過程等の薀蓄などはさておいて、集団で音楽をつくりあげる喜びは本源的文化のように思える。ただその形の違いはあるにせよ・・・。我が国ではNHKが主導するNHK全国学校音楽コンクール全日本合唱コンクールがつとに知られ、それら活動の後ろ盾になっており活動盛んなようだ。ただ、多声部で音を複層し豊麗芳醇に作り上げていくということにかけては伝統の差ということもあるのか、私思うにわが日本はイマイチの感がするのだけれど。どんなものだろう。サークル活動としての合唱を云々しているのではないことはひとこと申し添えておきます。。宗教的な典礼で練り上げられてきた多声部の西洋とユニゾンの読経の我が国との違いといえるのだろうか。アンサンブルというものの質がおよそ違うようだ。それと、声質、声量を帰結する骨格のちがいもあるのか、圧倒する豊麗で包み込むような音量のヒトの声の美しさは賛嘆のほかない。これは致し方ないのだろうか。そうしたことどもを強く感じさせるのが今日取り上げるジャン・シベリウス(Jean Sibelius, 1865 - 1957)
の、それこそ楽器も要らず、素手の、靴一足のアカペラ『無伴奏男声合唱音楽全集』CD2枚組みだ。歌詞の意味内容などがわからぬままでも、人間の声が集って、こんなにも美しく豊麗芳醇、温かくソウルフル、そしてまた荘重に歌い上げることが出来るのかと感嘆のほかない。人間の声とはかくも神々しくさえあるのだ。合唱はフィンランドヘルシンキの、男声合唱で世界最高水準に位置するといわれているヘルシンキ大学男声合唱団。このCDも図書館所蔵をネット利用で借受したもの。







シベリウス無伴奏男声合唱曲全集』
SIBELIUS: COMPLETE SONGS FOR MALE VOICE CHOIR A CAPPELLA

DISC1
01. ジャン・ユリウス・クリスチャン・シベリウス舟歌op.18-3
VENEMATKA OP.18-3
02. やめよ,おお大滝よ,泡立って流れるのを
HEITA, KOSKI KUOHUMINEN
03. 恋するものop.14 愛しい人
RAKASTAVA OP.14 MISS' ON KUSSA MINUN HYVA
04. 恋するものop.14 愛しい人の径
RAKASTAVA OP.14 EILAA, EILAA
05. 恋するものop.14 今晩は,わたしの小鳥よ
RAKASTAVA OP.14 HYVAA ILTAA, LINTUSENI
06. 恋するものop.14 手を首にまわしてください
RAKASTAVA OP.14 KASI KAULAAN, LINTUSENI
07. 歌の力
LAULUN MAHTI
08. 島の火(二人ともに仕事がある)op.18-4
SAARELLA PALAA (TYONSA KUMPASELLAKI) OP.18-4
09. 朝靄の中で
AAMUSUMUSSA
10. 讃歌「苦難の中の御子」op.21-2
HYMN OP.21-2
11. 響け神への感謝をこめてop.23-6a
SOI KIITOKSEKSI LUOJAN OP.23-6A
12. 風よ優しく吹いておくれop.23-6b
TUULE, TUULI LEPPEAMMIN OP.23-6B
13. わが心の歌op.18-6
SYDAMENI LAULU OP.18-6
14. 毀れた声op.18-1
SORTUNUT AANI OP.18-1
15. 月光のもと
KUUTAMOLLA
16. つぐみが働くとき
MIN RASTAS RAATAA
17. 木こりの歌op.18-5
METSAMIEHEN LAULU OP.18-5
18. 祖国に
ISANMAALLE
19. 月よ,ようこそop.18-2
TERVE, KUU OP.18-2
20. 雪がうずたかく積もっているop.1-5
JOULULAULU OP.1-5
21. 異国にいるわが兄弟
VELJENI VIERAILLA MAILLA
DISC2

Track
01. そなたには勇気があるか?op.31-2
HAR DU MOD? OP.31-2
02. 嘆くなかれ
EJ MED KLAGAN
03. クリスマス賛歌op.1-4
JOULUVIRSI OP.1-4
04. ウースマーの人々の歌
UUSMAALAISTEN LAULU
05. ラゲル殿下と令夫人op.84-1
HERR LAGER OCH SKON FAGER OP.84-1
06. 山の上にてop.84-2
PA BERGET OP.84-2
07. 夢の和弦op.84-3
ETT DROMACKORD OP.84-3
08. 永遠のエロスop.84-4
EVIGE EROS OP.84-4
09. 海へop.84-5
TILL HAVS OP.84-5
10. フリドリンの愚かな行為
FRIDOLINS DARSKAP
11. 波濤の荒れ狂い
BRUSANDE RUSAR EN VAG
12. 外は嵐が荒れ狂う
UTE HORS STORMEN
13. ヨナの航海
JONE HAVSFARD
14. ヴィープリ男声合唱団の栄誉行進曲
VIIPURIN LAULU-VEIKKOJEN KUNNIAMARSSI
15. かのごとく
LIKHET
16. ユモレスクop.108-1
HUMORESKI OP.108-1
17. 遠い道をゆく旅人たちop.108-2
NE PITKAN MATKAN KULKIJAT OP.108-2
18. 橋の番人
SILTAVAHTI
19. ヴィープリ男声合唱団の栄誉行進曲
VIIPURIN LAULU-VEIKKOJEN KUNNIAMARSSI
20. フィンランディア讃歌
FINLANDIA-HYMNI



土の歌 第七楽章 大地讃頌:佐藤眞