アーチー・シェップ『ARCHIE SHEPP AND THE NEW YORK CONTEMPORARY5』ジャケットデザインの秀逸さで、取り上げたというのが本音と言えば言えるのかもしれない。
Arthur Rimbaud, " Voyelle" poèmo clip de Jorge Amat :avec une musique d'Archie Shepp
Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青。母音たちよ、
おれはいつかおまえたちの潜在の誕生を語ろう。 Arthur Rimbaud
おれはいつかおまえたちの潜在の誕生を語ろう。 Arthur Rimbaud
1) Trio (Bill Dixon)
2) Quartet (Bill Dixon)
3) Somewhere (Leonard Bernstein)
4) Peace (Ornette Coleman)
Archie Shepp: ts2) Quartet (Bill Dixon)
3) Somewhere (Leonard Bernstein)
4) Peace (Ornette Coleman)
Bill Dixon: tp
Don Moore: b (1-3)
Paul Cohen: dr (1-3)
Reggie Workman: b (4)
Howard McRae: dr (4)
rec. Oct 1962
話しは戻って、このアルバムのB面には、ニューヨーク・コンテンポラリー5とアーチーシェップということで「ARCHIE SHEPP AND THE NEW YORK CONTEMPORARY5」とタイトルされて、この当時としては上出来の面白いパフォーマンスが収録されている。メンバーはJohn tchicai(as),don cherry(tr),Ronnie boykins(bs),sonny murray(ds),ted curson(tp)となっている。興味深い面子といえるだろうか。革新のジャズ運動を提唱、主催したといわれているA面のビル・ディクソンのグループより、ハツラツとしたいい演奏を記録している。アーチーシェップの泥臭さがいまだ革新の意気とせめぎあっているといった趣で、これが意外に面白いのだ。何か喘ぐようなサックスのトーンがブルージーであるのだけれど、ドンチェリーやサニーマレイなどとの絡みが、やはりどこか違って聴こえる。A面と較べればそれは明らかだ。先の≪1963年にコペンハーゲンのモンマルトルで録音されたライブ音源≫でのメンバーとは少し違う組み合わせだ。ということで、今日のこのアルバム「ARCHIE SHEPP AND THE NEW YORK CONTEMPORARY5」は、その時のものでもなさそうだ。詳しくはわからない。ま、ともかくレコード・ジャケットが往時の革新の意気、熱気を偲ばせるようなアーチーシェップが納まっている写真の魅力、ふるき良きジャケットデザインの秀逸さで、取り上げたというのが本音と言えば言えるのかもしれない。