ミシェル・ポルタル『ALORS!!!』（1970）。現代音楽（即興演奏）、クラシック、フリージャズと遊んで魅せる才人。
imProvista | Michel Portal & Bernard Lubat
ミシェル・ポルタル
きょうは、先日来よりいくつか取上げた、云わば現代音楽畑の即興演奏グループ、あるいはそうした演奏に、その名前がクレジットされているミシェル・ポルタルMichel Portal (born 1935 in Bayonne, France)のジャズアルバム『alors!!!』（1970）を取上げよう。
正確には彼のリーダーアルバムなのかどうかは分からない。簡素なデザインのレコードジャケットには、ユニットに加わっている５人の名前が記してあるだけで、ただ先頭に記載されているということと、このミシェル・ポルタルが、ことフランス・フリージャズの先導者の一人であり、現代音楽（即興演奏）、オーソドックスなクラシック畑でも活躍著しいビルトーゾでもあるということから、当方が勝手にそう解釈しているだけなのかもしれない。
共に現代音楽畑でも活躍しているパーカッションのジャン・ピエール・ドゥルエjean-pierre drouet （est un percussionniste multi-instrumentiste et compositeur français né en 1935.）の名前も見えるし、ジャズ畑での先鋭なベーシスト、バール・フィリップスBarre Phillips (born 1934 in San Francisco)も参加しているのだけれど。
それはともかく、ＷＩＫＩなど覗いていると、このミシェル・ポルタルのその素養は≪クラシック奏法を学ぶためにパリ高等音楽院に入学し，1959年に首席で卒業した。その後1963年のジュネーブ国際音楽コンクールで，また1983年には国際音楽グランプリで入賞した。≫（ネット・世界の奏者名鑑より）とあった。
なるほどの納得である。溢れんばかりの才人ということなのだろう。現代音楽とフリージャズを旨とするわがブログにピッタシの人物だといえようか。
と云うものの、フリージャズといっても、やはり、ドイツとイギリスはずいぶんと違うものだ。抽象的で曖昧にもかかわらずよく言われる、なまなかには至りえぬ境域「極北の」といった表現には当てはまらない。その一歩手前の抑制、自制のフリージャズといったところだろうか。
とことん冷熱で内省的、知的にインプロヴァイズしウツ･空に放下するイギリス・フリージャズや、剛直、激情に燃えたぎり、凄まじく遊（すさ）んで魅せるドイツ・フリージャズ（これは一般化しての私の勝手なイメージだけれど）とはやはりどこかちがう。
テクの余裕か？。もどかしいといえば云えないこともないけれど・・・。しかしこの時代（70年前後）特有のフリーの熱気は伝わってくるパフォーマンスではある。長尺のフリーインプロヴィゼーションでのバール・フィリップスのアルコベースがことのほか印象的だ。引き締めてすばらしい。
きょうは、先日来よりいくつか取上げた、云わば現代音楽畑の即興演奏グループ、あるいはそうした演奏に、その名前がクレジットされているミシェル・ポルタルMichel Portal (born 1935 in Bayonne, France)のジャズアルバム『alors!!!』（1970）を取上げよう。正確には彼のリーダーアルバムなのかどうかは分からない。簡素なデザインのレコードジャケットには、ユニットに加わっている５人の名前が記してあるだけで、ただ先頭に記載されているということと、このミシェル・ポルタルが、ことフランス・フリージャズの先導者の一人であり、現代音楽（即興演奏）、オーソドックスなクラシック畑でも活躍著しいビルトーゾでもあるということから、当方が勝手にそう解釈しているだけなのかもしれない。
共に現代音楽畑でも活躍しているパーカッションのジャン・ピエール・ドゥルエjean-pierre drouet （est un percussionniste multi-instrumentiste et compositeur français né en 1935.）の名前も見えるし、ジャズ畑での先鋭なベーシスト、バール・フィリップスBarre Phillips (born 1934 in San Francisco)も参加しているのだけれど。
それはともかく、ＷＩＫＩなど覗いていると、このミシェル・ポルタルのその素養は≪クラシック奏法を学ぶためにパリ高等音楽院に入学し，1959年に首席で卒業した。その後1963年のジュネーブ国際音楽コンクールで，また1983年には国際音楽グランプリで入賞した。≫（ネット・世界の奏者名鑑より）とあった。
なるほどの納得である。溢れんばかりの才人ということなのだろう。現代音楽とフリージャズを旨とするわがブログにピッタシの人物だといえようか。
と云うものの、フリージャズといっても、やはり、ドイツとイギリスはずいぶんと違うものだ。抽象的で曖昧にもかかわらずよく言われる、なまなかには至りえぬ境域「極北の」といった表現には当てはまらない。その一歩手前の抑制、自制のフリージャズといったところだろうか。
とことん冷熱で内省的、知的にインプロヴァイズしウツ･空に放下するイギリス・フリージャズや、剛直、激情に燃えたぎり、凄まじく遊（すさ）んで魅せるドイツ・フリージャズ（これは一般化しての私の勝手なイメージだけれど）とはやはりどこかちがう。
テクの余裕か？。もどかしいといえば云えないこともないけれど・・・。しかしこの時代（70年前後）特有のフリーの熱気は伝わってくるパフォーマンスではある。長尺のフリーインプロヴィゼーションでのバール・フィリップスのアルコベースがことのほか印象的だ。引き締めてすばらしい。
Michel Portal - Alors!!!
Tracklist：
1. Oo Bam Ba Deep 5:19
2. Billy The Kid 1:57
4. Ca Boom ? 0:55
5. Y En A Marre 5:39
7. New Peace 2:01
8. Ca Boom ! 7:47
1. Oo Bam Ba Deep 5:19
2. Billy The Kid 1:57
Composed By - S. Martin*
3. Yes, Oh Yes, You Wonderous Sun Kissed Maiden ! 14:04 4. Ca Boom ? 0:55
5. Y En A Marre 5:39
Composed By - M. Portal*
6. Undercurrent 5:34 7. New Peace 2:01
8. Ca Boom ! 7:47
Credits:
Artwork By [Design] - Avoine , Gilles Coussine
Artwork By [Layout] - Jean Buzelin
Composed By - B. Phillips* (tracks: 1, 4, 7, 8) , J. Surman* (tracks: 3, 6)
Double Bass - Barre Phillips
Drums - Stu Martin
Engineer - Gilbert Préneron
Percussion - Jean-Pierre Drouet
Photography - Thierry Trombert
Producer - Gérard Terronès*
Saxophone [Alto], Clarinet [Bass] - Michel Portal
Saxophone [Soprano, Baritone], Clarinet [Bass] - John Surman
Artwork By [Design] - Avoine , Gilles Coussine
Artwork By [Layout] - Jean Buzelin
Composed By - B. Phillips* (tracks: 1, 4, 7, 8) , J. Surman* (tracks: 3, 6)
Double Bass - Barre Phillips
Drums - Stu Martin
Engineer - Gilbert Préneron
Percussion - Jean-Pierre Drouet
Photography - Thierry Trombert
Producer - Gérard Terronès*
Saxophone [Alto], Clarinet [Bass] - Michel Portal
Saxophone [Soprano, Baritone], Clarinet [Bass] - John Surman
Notes:
Recorded on January 27th at Studio Arsonor (Paris).
(P)(C)TERRONES 1970/1996
Distribution MARGE
Recorded on January 27th at Studio Arsonor (Paris).
(P)(C)TERRONES 1970/1996
Distribution MARGE
