yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

デイヴ・バレル『AFTER LOVE 』(1970)。60年代のアフロアメリカンの熱気を感じさせてくれる圧倒的にパワフルでエネルギッシュなコレクティヴパフォーマンス。なかでもアラン・シルヴァが凄い。

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May 13, 2007 Florence, Dave Burrell at Leopolda

         

デイヴ・バレル
イメージ 2レコードジャケットにはデイヴ・バレルDave Burrell (1940 - )と大きく印字されており、間違いなくデイヴ・バレルのリーダー・アルバムなのだろう。収録されている両面のタイトル曲には彼の名前が作曲者と記されているのでそうなのだろう。というのも、ジャケット写真は、表面はヴァイオリンを持ったアラン・シルヴァAlan Silva (Alan Treadwell da Silva, Bermuda, 1939 - )が大きく載せられ、裏面はアート・アンサンブル・オブ・シカゴのサックス奏者ロスコー・ミッチェルhttp://en.wikipedia.org/wiki/Roscoe_Mitchell Roscoe Mitchell (1940‐) の写真が大きく載せられているのだ。これはいったいどういうことなのか?そこいらの経緯は私にはわからない。奥ゆかしさか?ま、そんなことはともかく、このアルバムのA面収録のアルバムタイトル名にもなっている「After Love・ a) Question and Answer b) Random 」(21:39)は圧倒的にパワフルでおもしろい。なにがおもしろいといって、やはり、アラン・シルヴァのアンプリファイド・チェロと、ヴァイオリンの凄さである。それにRon Millerとか云う奏者のマンドリン!も不思議な効果である。あるとき一瞬日本民謡を聴いているようなパフォーマンスがあり、これには驚いた。パーカッションにさきのアート・アンサンブル・オブ・シカゴのDon Moyeが参加しているように、まったくアフリカンである。とことんアフリカンで最初から終わりまでパワフルでエネルギッシュに突っ走るのだ。まさに時代を象徴するアフロアメリカンの熱気沸騰だ。まったく、これは聴きものだった。コレクティヴな圧倒的なパワーパフォーマンス。なかでもアラン・シイメージ 3ルヴァの存在感は群を抜いて凄い。これは、しょうじきなところ、最初の疑念どおりデイヴ・バレルのリーダーアルバムではなく、アラン・シルヴァのそれといっても決しておかしくもないだろう。メーンストリームでは味わえない、アフロアメリカンの時代の熱気を感じさせてくれるアルバムと括って擱こう。そうそう、デイヴ・バレルっていてたよなと思い出させてくれたブログ記事に触発されての登場だった。



以下ネットより、当アルバムの詳細を引用させていただく。

アメリカ30盤AM6115
70年録音
パリジャン・セッションからの二曲。
ツイン・ドラム、マンドリン、チェロ等を導入した一風変った趣のフリー・ジャズで、バレルの弾くピアノも非常にパーカッシブ。
ロスコー・ミッチェルやAEOCのドン・モイエ参加。

Dave Burrell: piano;
Roscoe Mitchell: reeds;
Alan Silva: cello, electric cello, violin;
Ron Miller: bass, mandolin;
Michel Gladieux: bass;
Bertrand Gauthier: drums;
Don Moye: drums
Billy Martin: drums, percussion

「After Love a) Question and Answer b) Random」 21:39
「My March」 22:05