yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヨーロッパ・フリージャズの大立者、ハン・ベニンク『ソロ』(1971-72)。音に<遊ぶ・スサブ>人。<狂>の人。

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Bennink and Brötzmann - part 2 of 3

        

    子供の時に子供でいるより、大人になって子供になるほうがいい。(ジョン・ケージ

イメージ 3一人でとことん音と戯れて魅せるドキュメント。エリック・ドルフィーのヨーロッパで客死直前に吹き込まれたアルバム「ラスト・デイト LAST DATE」のセッションにドラムスとして参加したオランダの希代のパーカショニスト、ハン・ベニンクHan Bennink (1942‐)のソロアルバム『ハン・ベニンク・ソロ Han Beninnk Solo』(1971‐72)。音の出る物は何でも試みてみるといった、音を友とする根っからのミュージシャン。ほんとにこういうのを、オトモダチという。とことん音に傾ぶいた人生であり数寄のひとである。かつて、ツトム山下なる天才パーカショニストが喧しかった・・・、この人は物体を触り、味わってその物体の発する響きがイメージされたとかの逸話を持つ。そしてまた、このベニンクも尋常ではない。奇矯の人である。だからこそ面白いのだけれど。もうすでに、わがブログでも幾度となく登場しているので、重畳をさけるけれども、ヨーロッパ・フリージャズの大立者であることの事跡はフリージャズ史に長く刻み残されることだろう。ダダ Dadaであり、ジャンク junkである。一言で云って、<狂>の字を冠したくなるほどに<遊ぶ・スサブ>人である。いやはや・・・。奇態な人がいるものだ。


Han Bennink, drums, dhung, rkangling, khène, oe.oe, soft trumpet, a fiddle-like instrument, prepared trombone, voice, recording of Brazilian jungle, mokugyo, rolmo, silnyen, kazoo, etc.
1.Kit 1
2.Vlo vlo vlo vlo gaga
3.Fiddleelddif
4.Spooky drums A
5.Nervebeats
6.Kit 2
7.Soft trumpet
8.Listen the birds
9.Kit 3
10.Khène + voice
11.Spooky drums B
12.Bumble-rumble
13.Lick
14.Kit 4
Recorded in 1971/1972.
Cover design (reproduced above) by Han Bennink.