トニー・オックスレイと画家でありミュージシャンのAlan Davie の『Tony Oxley/Alan Davie Duo』(1975)。ヴァーチカルで鋭い音現代音楽系ヨーロッパフリージャズの良質。
トニー・オックスレイ
当時といっても、もはや30年近い昔のことだけれど、このアルバムを手にしたきっかけは、たぶん私が気にいっていたパーカッショニストの一人であったトニー・オックスレイTony Oxley (1938‐)の名前が冠してあるデュオアルバムであったという極めて単純な購買動機だったはず。当時は今のようにネットで簡単に情報が概略手に入る時代ではなかったことは、ことさらに言い募る必要もないくらい周知の事だ。その手のオタクな雑誌にはわずかながらにも新譜情報等としてはあったのだろうけれど・・・。ま、そんなことはともかく、レコードタイトルの『The Tony Oxley Alan Davie Duo』(1975)にあるAlan Davie (1920‐)なる人物が抽象画家であることを今回初めて知ったのだった。ネットであれやこれやと覗いている間に楽器もものする本格的な実績あるミュージシャンであり画家であることを30数年ぶりのアルバムとの再会で知った次第なのだ。斯界では疾うに知られた画家なのかどうかは知らないが・・・。一目見て印象的なジャケットであることは間違いないだろう。このアルバムのコラボレーションは画家の余技なんてレべルではもちろんなく、ジャケットデザイン同様まことに刺激的なフリーインプロヴィゼーションを愉しむことができるいいアルバムであることははっきりといっておこう。以前ブログ投稿したさいに評した≪鋭く研ぎ澄ました感性で音を構築する≫というトニー・オックスレイのパーカッションプレイがリングモジュレーターを使うことにって、そのサウンド形成がより一層センシティヴで引き締まった音響空間を現示し得ており、スリリングなことこの上ないパフォーマンスとなっている。以前から思っていたことだけれど、こちらのほうの天性の耳があるのかこの電子音響への鋭角的に切り込むセンスは抜群だ。先鋭かつ鮮明を志向し、楔を打つかのごときバーチカルな音響構築センスのトニー・オックスレイ。現代音楽系ヨーロッパフリージャズの良質と括っておこう。ところで最後になるけれど、ジャケット裏面のトップタイトルは「The Alan Davie Music Workshop (005)」であり、レーベル名はADMW RECORDS、商品番号はADMW005となっている。ということは画家のAlan Davieが主催者でトニー・オックスレイはゲストということなのだろうか。
当時といっても、もはや30年近い昔のことだけれど、このアルバムを手にしたきっかけは、たぶん私が気にいっていたパーカッショニストの一人であったトニー・オックスレイTony Oxley (1938‐)の名前が冠してあるデュオアルバムであったという極めて単純な購買動機だったはず。当時は今のようにネットで簡単に情報が概略手に入る時代ではなかったことは、ことさらに言い募る必要もないくらい周知の事だ。その手のオタクな雑誌にはわずかながらにも新譜情報等としてはあったのだろうけれど・・・。ま、そんなことはともかく、レコードタイトルの『The Tony Oxley Alan Davie Duo』(1975)にあるAlan Davie (1920‐)なる人物が抽象画家であることを今回初めて知ったのだった。ネットであれやこれやと覗いている間に楽器もものする本格的な実績あるミュージシャンであり画家であることを30数年ぶりのアルバムとの再会で知った次第なのだ。斯界では疾うに知られた画家なのかどうかは知らないが・・・。一目見て印象的なジャケットであることは間違いないだろう。このアルバムのコラボレーションは画家の余技なんてレべルではもちろんなく、ジャケットデザイン同様まことに刺激的なフリーインプロヴィゼーションを愉しむことができるいいアルバムであることははっきりといっておこう。以前ブログ投稿したさいに評した≪鋭く研ぎ澄ました感性で音を構築する≫というトニー・オックスレイのパーカッションプレイがリングモジュレーターを使うことにって、そのサウンド形成がより一層センシティヴで引き締まった音響空間を現示し得ており、スリリングなことこの上ないパフォーマンスとなっている。以前から思っていたことだけれど、こちらのほうの天性の耳があるのかこの電子音響への鋭角的に切り込むセンスは抜群だ。先鋭かつ鮮明を志向し、楔を打つかのごときバーチカルな音響構築センスのトニー・オックスレイ。現代音楽系ヨーロッパフリージャズの良質と括っておこう。ところで最後になるけれど、ジャケット裏面のトップタイトルは「The Alan Davie Music Workshop (005)」であり、レーベル名はADMW RECORDS、商品番号はADMW005となっている。ということは画家のAlan Davieが主催者でトニー・オックスレイはゲストということなのだろうか。
トニー・オックスレイ関連、投稿済み記事――
Tony Oxley, percussion, violin, ring modulator, compressor, octave splitter; Alan Davie, piano, cello, sopranino saxophone, bass clarinet, vibraphone, xylophone, ring modulator.
1.Song for the little dog
2.Cavern of the snail for cello and cymbals
3.Adventures with a magic ring
4.Fruit flambé
5.Song for the serpent
6.Fragment from a suite 'Country music'
7.Fish fascinator
8.'Bird trap' for violin and cello
Tracks 1, 4 and 5 recorded live by SM International Zurich on 6 June 1974 during a concert at Gimpel Hanover Galerie Zurich; track 2 recorded on 5 September 1974 in Cornwall; track 3 recorded on 16 January 1974 in Hertford; track 6 recorded on 4 September 1974 in Cornwall; and tracks 7 and 8 were recorded on 5 March 1975 in Hertford.
Cover painting (reproduced above) by Alan Davie, Squeeze the rainbow, 1961, oil on paper.
1.Song for the little dog
2.Cavern of the snail for cello and cymbals
3.Adventures with a magic ring
4.Fruit flambé
5.Song for the serpent
6.Fragment from a suite 'Country music'
7.Fish fascinator
8.'Bird trap' for violin and cello
Cover painting (reproduced above) by Alan Davie, Squeeze the rainbow, 1961, oil on paper.