yuki-midorinomoriの日記

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張 林 (チャン・リンZhang Lin)『中国の美音・揚琴(ヨーチン)』。繊細優美で、流麗な響き。澄んだ音色で愁いと軽快を奏でる。

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昭君怨 Zhaojun yuan:張林 Zhang Lin

            

張 林 Zhang Lin
イメージ 2先日、ひさかたぶりに職場に近くの中古CDショップを覗いた。そこで出会ったのが今日取上げる中国の「揚琴(ヨーチン)」の演奏アルバム『中国の美音・揚琴』、奏者は名手、張 林 (揚琴) チャン・リン Zhang Lin。この楽器の詳しい事はこちらのサイトを覗いていいただくとして、簡単に言えば≪西アジア生まれの打弦楽器が西へ伝わったのがピアノのご先祖。東へ伝わったものの一つが揚琴≫ということなのだそうだ。≪ロシアや東欧のサントゥールダルシマdulcimer、等と同属楽器で、マンドリンのようにペアーに弦が張られ、竹の先端にラバー片をつけた棒状スティックで叩き音を出す≫(CD鑑賞の栞より)というもの。≪「甘美な旋律」を意味するラテン語「dulcis melos」に由来する。≫(WIKI)とあるように、まことに繊細優美で、流麗な響きであり、且つまた愁いをおびた叙情性をももつ表現性豊かな魅力的な音色の打弦楽器といえよう。筝とマンドリンがない交ぜになったような印象でもあるが、その音色は澄んでいる。そして軽やかにはずむのだ。さて、勿論わからぬままにショップで手にしたわけではなく、いつもの通りこれもラジオから流れていた演イメージ 3奏を印象深く記憶にとどめていたからだった。たまたま出くわしたNHK・FM「ワールドミュージックタイム」で流されていたのが張林(チャン・リンZhang Lin)の奏する「揚琴(ヨーチン)」の曲だったのだ。もっとも、このことはネットで後日調べてわかったことなのだけれど。先日のブログで記した伊福部昭作曲の≪二十五絃箏曲「琵琶行」演奏(野坂 恵子)≫の流された同一放送でのものだったのだ。その張林(チャン・リンZhang Lin)のアルバムと中古CDショップの棚で奇遇というほかない出会いをしたというわけだった。収められている古典曲もいいけれど、比較的新しい曲が意外に?いいのだ。コンパクトで、愛らしく澄んだピアノ作品を超絶的な演奏で聴く風情なのだ。



『中国の美音・揚琴』

1. 瑶族舞曲
2. 三六
3. 紅河的春天
4. 昭君怨
5. 春到清江
6. 龍船
7. 節日的天山
8. 蘇武牧羊

Hayedeh & Golpa (part1.2)