yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アート・アンサンブル・オブ・シカゴの『スピリチュアル』(1969)。一般的に抱くジャズのイメージを超出した表現主義的コレクティヴ音楽は彼らにしかない魅力だ。音以上のものがつねに鳴り響いている。

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Art Ensemble of Chicago – Toro

             

イメージ 2今日取り上げるLPレコードがオリジナルなのかどうか私は詳らかにしない。ねんのためネット通販サイトで検索してみたところ、タイトルは同じで、もちろん収録曲もそうなのだけれど、CDジャケットデザインがまったく違う。CDとアナログレコードのLPでは、おのずとLPレコードの方が旧くてたぶんこちらがオリジナルなのだろうと思うのだけれど。中身が同じなのだからこんなことの詮索はどうでもいいのだが・・・。本のように本文改訂されての版重ねとは趣が違うのだからオリジナル・初版をありがたがるいわれも何もない。と言いつつの、そのアート・アンサンブル・オブ・シカゴの『スピリチュアル』(1969)。ヨーロッパの地にての精力的な演奏活動とともにレコーディングしていた内の一枚なのだろう。まことに、名作傑作の目白押しの時期であった。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57336348.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『Live At Mandel Hall』(1974)2枚組。表現主義アフロアメリカンフリージャズ≪われわれは希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56520441.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 『REESE and THE SMOOTH ONES』(1969)。≪希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫“グレート・ブラック・ミュージック”

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54028759.html ブリジット・フォンテーヌ『ラジオのようにcomme a la radio』。共演するアート・アンサンブル・オブ・シカゴのしなやかで無碍なパフォーマンスはやはり聴きもの。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53921294.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『ギッティン・トゥ・ノウ・ヨールGittin' To Know Y'all 』(1969)。ヨーロッパフリージャズメンとの邂逅。表現主義的なジャズパフォマンスがマッチ

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53901473.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『LES STANCES A SOPHIE』。人を喰ったアミューズメントとアヴァンギャルド、それに哀しみ怒りなど人情の機微を巧みにフリージャズしてみせる卓越した技。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/36696263.html 悲しみと怒りのブラック・スピリット満ちた即興表現主義音楽、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『PEOPLE IN SORROW』(1969)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/16541910.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴのスウィングしてるばかりがジャズではない

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45740013.html ブラックアフリカン・ジャズの熱狂「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」(1969)。]

以上が投稿した記事。

どこかのブログ記事に、今後このようなフリージャズグループが登場してくるとは思えないといったことばを目にしたけれど、たしかにそう思わせるにたる、単に乗る・スイングするだけのジャズと簡単に括ることが憚られるほどの、高品度に表現主義的な音楽性の高潔と柔軟性そのパフォーマンスはジャズすることの、音楽することのスピリットにとんだ稀なる<出来事>と言えるだろう。まさしくアート・アンサンブル・オブ・シカゴの時代だった。時代はその出来事として、このグループを通して露出し語り歌っていたと言えるのだろう。一般的に抱くジャズのイメージを超出した表現主義的コレクティヴ音楽は彼らにしかない魅力だ。音以上のものがつねに鳴り響いている。



Art Ensemble Of Chicago(AEOC)『スピリチュアルSpiritual』(1969)

Lester bowie
Roscoe Mitchell
Joseph jarman
Malachi favors

Side1
1. Toro
2. Lori Song
3. That the Evening the Sky Fell Through the Glass Wall and We Stood Alo

Side2
4. Spiritual