yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ワンダ(ヴァンダ)・ランドフスカ『バッハ(チェンバロ)名演集』。

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Wanda Landowska plays Bach (1953)

           

イメージ 2何をしていてこんな時間になったのだろう。今日もわが町の図書館で借り受けてきたCD。めぼしいものが無いとやはりバッハとなる。
ワーグナーの楽劇やら、もろもろのオペラなどセットもの等聴こうと思えばまだまだそれなりに揃えられているのだけれど、根が偏頗にできている所為か嗜好の偏りはなはだしく、肌に合わないものはとことん避けるという難儀な性格はいかんともしがたい。
ということもあって、もう幾度も借りては聞き流し程度に聴いてきたポーランド出身のワンダ(ヴァンダ)・ランドフスカ(Wanda Landowska, 1879:ワルシャワ - 1959:コネチカット州レイクヴィル)のチェンバロによるバッハ作品集CD2枚ものがきょう登場するアルバム。
このランドフスカは≪忘れられた楽器となっていたチェンバロを、20世紀に復活させた立役者である。≫(WIKI)なのだそうだ。
CD解説書にも≪チェンバロ(クラブサン、ハープシコード)は長いあいだ、忘れられていた楽器であった。古楽器演奏がなかば日常化している現代には想像しがたいことだが、戦前の日本楽団にはチェンバロは1台もなく、外国原盤の洋楽レコードがわが国で発売されるようになった昭和のはじめ(1927)に入手できたチェンバロ演奏盤は、ランドフスカの弾くヘンデル<調子のよい鍛冶屋>とモーツァルトトルコ行進曲>の25cmSPが、唯一無二のものだった。
チェンバロは欧米でも、博物館の楽器と一般に考えられていた。・・・しかし、ピアノに駆逐されたチェンバロ復権を宣言し、現代におけるそのヴィルトゥオーソとして、チェロのカザルス、ギターのセコヴィアと同様の大業を果たしたことにおいて、ランドフスカこそが、バロック以後ながく日陰に置かれていたこの楽器の起死回生の守護神ともいえるのである。≫(解説・藁科雅美)
身一つでナチスドイツから逃れアメリカの地を墓所とした波乱の人生。そしてこのCD収録の音源のほとんどが半世紀近く居を構えた≪1954年から57年にかけて(アメリカ・コネチカット)Lakevilleのランドフスカの居室で録音されたもの≫(同上)のよし。
あー親愛に満ちたこんなバッハもあるんだといったところがまずいっとう最初の印象だろうか。モダンと落ち着き、それに煌びやかさ。品性ということなのだろう。



ワンダ・ランドフスカ 『Legendary Performers - Landowska - Bach: Goldber Variations』

ゴルトベルク変奏曲BWV988 Goldberg Variations, BWV 988
協奏曲ニ長調BWV972(原曲・ヴィヴァルディ:協奏曲集作品3の9)Concerto In D Major,BWV972
幻想曲ハ短調BWV906 Fantasia,BWV906
前奏曲、フーガとアレグロ変ホ長調BWV998 Prelude, Fugue and Allegro, BWV998
2声のインヴェンションBWV772-786 Two Part Inventions,BWV772-786
幻想曲ハ短調BWV919 Fantasia, BWV 919 In C Minor
3声のインヴェンション(シンフォニア)BWV787-801 Three Part Inventions, BWV787-801(Sinfonias)
カプリッチョ変ロ長調「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992 Capriccio On The Departure Of His Beloved Brother, BWV992
パルティータ第2番ハ短調BWV826 Partita No. 2 In C Minor BWV826

Bach: Goldberg Variations (Landowska, 1/5)