yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

チック・コリア・ピアノソロ『Expressions』 (1994) 。正確無比なクリアーなピアノタッチ。スマートすぎる音作り。変な言い草だけれど上手すぎて・・・といったところだ。

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Chick Corea-Solo Piano

          

イメージ 2フュージョンといったら語弊がるのかどうか分からないけれど「リターン・トゥ・フォーエヴァー Return To Forever」で大ヒット飛ばして以降のチック・コリアChick Corea、本名:Armando Anthony Corea、1941 - )には興味をもてずほとんど聴く気がしなかった。以前ブログにも投稿したけれど私にとっての注目すべきチック・コリアアンソニー・ブラクストンと組んでインテリジェントなフリージャズを果敢していた70年の<サークル>時代につきる。残念ながらこのコンボは一年ももたず空中分解してしまったけれど。現代音楽数寄にも手ごたえのあるパフォーマンスだった。たぶんチック・コリアの才気煥発、その器用さが災い?してのことと思われるが。ともかく図抜けたテクと音楽の才能をここでことさら言うまでもないことだろう。なんという正確無比なクリアーなピアノタッチ。スマートすぎる音作り。才走っての、それゆえと言うべきなのかどうか、味と、深みに不満を覚え、いささか興趣持てずといった印象だった。なんと贅沢な言い草か、要するに上手すぎて面白くないといったところだった。そう、匂いがない。無味無臭の感じなのだ。先日投稿したわが山下洋輔のピアノの異彩が呼び起こす興趣と較べればそれは歴然としていることだろう。けれどべつに貶めて言っているわけではないことは最後に申し添えておこうと思う。先にも言った変な言い草だけれど上手すぎて・・・といったところだ。わが町の図書館で借り受けてきたピアノソロ『EXPRESSIONS』(1994)。先日投稿した菊地雅章・日野皓正クインテットのすばらしいアルバム同様、このアルバムも初めて棚にあるのに気付いて借り受けてきたアルバム。




ソロ・ピアノ『Expressions』 (1994)

1. ラッシュ・ライフ
2. ディス・ニアリー・ワズ・マイン
3. イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
4. マイ・シップ
5. 時さえ忘れて
6. モンクス・ムード
7. オブリヴィオ
8. パノニカ
9. サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
10. アーマンドズ・ルンバ
11. ブルース・フォー・アート
12. 星影のステラ
13. アンナ
14. アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー
15. スマイル




<サークル>関連、投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53809914.html チック・コリアの超短命コンボ<サークル>。「Circle Live in Germany」 (1970)。このインテリジェンス。聴くにつれ良く出来ている。惜しいことだ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/49863635.html チック・コリア率いる、インテリジェントなコラボレーションの見事さにフリージャズであることを忘れ愉しめる『CIRCLE-Ⅱ GATHERRING』(1971)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/46851495.html 惜しくもアルバム世に出ると同時に分解した才人揃うインテリジェントフリージャズ。チック・コリアとアンソニーブラックストンらの『サークルcircle paris concert』(1971)