yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ピーター・マクスウェル・デイヴィス『ANTECHRIST』ほか。作品の面白さ、鑑賞には文化的な前提となる知識、背景が不可欠なのだろうか。

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DUDLEY MOORE ~ PETER MAXWELL DAVIES (1/2)

            
            投稿音源のものではありません。

イメージ 2哲学でもそうだけれど、アングロサクソンのイギリスという国は日本と同様島国であるゆえなのかどうか、大陸のドイツ、フランスとはずいぶん違った印象がする。あまりにも粗雑だけれど一般的によくいわれるイギリスの経験論と、かたや大陸の合理主義(哲学)。ようするに、大陸の、理性、思弁性を重んじる思考経路と、≪人間の全ての知識は我々の経験の結果である≫(WIKI)とする経験論。きょう取り上げるイギリスの戦後現代音楽のいまや大御所、重鎮と目される、いや、イギリス王室のお抱え作曲家(桂冠詩人ということばがあるけれど、さて作曲家の場合はどういうのだろう。)の地位を得ているほどのイギリスを代表する作曲家なのだけれど。その名は、ピーター・マクスウェル・デイヴィス Sir Peter Maxwell Davies, CBE (born 8 September 1934)。先日拙ブログに登場したハリソン・バートウイッスルとともに活動し戦後イギリス現代音楽を領導した作曲家の一人ということなのだけれど、私の思考経路が大陸系の、≪理性、思弁性を重んじる思考経路≫にあるせいか、なんだかいまいち了解に苦しんでいるのだ。そこそこの数のアルバムを所蔵しているのだけれど・・・。アルバム(輸入盤)にはHUMOUR, INTENSITY, PARODY, VIRTUOSITY, LYRICISM, THEATRICALITYと評されているとの文字が見えるが・・・。こういう評言のことばみるにつけ、どうやら文化的な前提的知識、背景が鑑賞には不可欠なのかなと思ったりする。ヒューモア、パロディなんてのは、その人の素養の在りや無しやを如実に問うものでもあるし・・・。



収録作品――
「MISSA SUPER L’HOMME ARME for speaker, flute, piccolo, clarinet, bass clarinet, harmonium, harpsichord, celeste, automatic piano, violin, cello and percussion」
「FROM STONE TO THORN for soprano, basset clarinet, harpsichord, guitar and percussion」(1971)
「HYMNOS for clarinet and piano」(1967)
「ANTECHRIST for piccolo, bass clarinet, violin, cello and percussion」