yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

佐藤允彦『佐藤允彦 PLAYS 富樫雅彦 Vol.2』(2004)。親愛のこころ込めて語りかけるように書きためた優しき面持ちの小品の数々を、盟友の佐藤允彦がハートウォームな練達のピアノで親愛を奏でる。

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子供の頃から親しんできた打楽器と別れるのはつらいけれど、そのぶん曲を書くのに集中できる。今はこれが大事な生き甲斐だ。これまで力になってくれたいろんな友だちのために歌をつくろうと思う。(富樫雅彦・03.9.26作「I'll sing for my friends」)

イメージ 2若き日の事故による、ドラマーにとって致命的ともいえる下半身不随の病を得ることとなった富樫雅彦(1940 - 2007)が、その長年の肉体的生理的疲弊からか、≪貧血症状が進んで、打楽器演奏から身を退かざるをえなくなった≫、その意のままにならぬわが身のなおさらの屈託のうちに、自らを鼓舞するが如く、しかし親愛のこころ込めて語りかけるように書きためた優しき面持ちの小品の数々を、盟友の佐藤允彦が肩肘張らずハートウォームな練達のピアノで親愛を奏でる。なんという優しさにみちた友愛の響きだろう。老い、長年の闘病、精神の減衰。来し方に優しく語りかける音楽。慰めにこころ安らぐ小品のつまったイメージ 3アルバム『Masahiko plays Masahiko #2』(2004)。いいアルバムだ。図書館でのネット予約借受のもの。



佐藤允彦 PLAYS 富樫雅彦 Vol.2』

1.I'll Sing For My Friends
2.Sometimes I Feel Lonely
3.Orange
4.I saw the midnight star
5.Everlasting friendship
6.Dancingin the dream
7.I Say Cheer Up
8.Twinkling Star
9.Where Am I Going ?
10.The Star Of Al-Alarf
11.Fake Blues
12.The Past Is Beautiful After All




参考――