ロバートア・シュレイ『In Sara, Mencken, Christ and Beethoven There Were Men and Women』(1974)。空虚感ただよう<意味>性の剥奪?。
馬齢重ね、この歳にもなると年の瀬というのは、なんだか気分がふさぐ。別に正月も晴れやかでも何でもないのだけれど。「年暮(くれ)ぬ笠きて草鞋(わらじ)はきながら」(芭蕉)。音楽ブログもテンションまったく上がらず低調なままだ。と言い訳はこれぐらいにして、きょうはワケの分からぬままの投稿となる。ケージ以降のアメリカのアヴァンギャルド、ロバート・アシュレイRobert Ashley (1930-)のアルバム『In Sara, Mencken, Christ and Beethoven There Were Men and Women』(1974)が取り上げるレコード。シンセサイザーによるシンプルなノイズ音を背景に猛スピードでテキストが読み上げられ、それが両面にわたって延々続いて終わる趣向の音楽?なのだ。どうやらこの作曲家には<ことば>が一大関心事であるらしく以前投稿した≪ロバートアシュレイの色っぽいエレクトリックミュージック≫とタイトルしたアルバムも今回と同じ趣向だった。これは一体なんなのだろう。音楽への演劇的な要素(シアターピース)の導入を先駆的に推し進めたということで評価される作曲家であることから、音のみでは了解し難いものがあるのかもしれないが、それにしても・・・だ。どうしても私などは月並みだけれど言葉に纏わりつく<意味>性の剥奪、空虚感の提示などがネライではないかといったところからしか考え及ばず、だからといっていいのか、アメリカの画家エドワード・ホッパーEdward Hopper(1882 -1967)の画が思い出されるのだけれど。これは私だけのことなのだろうか。
『In Sara, Mencken, Christ and Beethoven There Were Men and Women』(1974)
Recorded at Center for Contemporary Music, Mills College, Oakland, California.
Recorded at Center for Contemporary Music, Mills College, Oakland, California.
A. Parte Prima (20:00)
B. Parte Seconda (20:00)
B. Parte Seconda (20:00)
ロバート・アシュレイ、投稿記事――
参考、関連投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54126895.html 『MUSIC FROM THE ONCE FESTIVAL1961-1966』(2003)。ケージ以降の若きアメリカ・アヴァンギャルドの貴重なドキュメント。エレクトロニクスによる感性開放の歴史。
http://www.nga.gov/exhibitions/2007/hopper/introduction/index.shtm Edward Hopper at the National Gallery of Art
Robert Ashley - 1/6