yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヘンリー・カウエル『HOMAGE TO IRAN』(1959)ほか。師弟としてジョン・ケージへの影響や如何との思いで興味深い。

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Henry Cowell: Homage to Iran (1963)

             

イメージ 2戦後現代音楽の革命家ジョン・ケージの師がシェーンベルクであり、ヘンリー・カウエルであった。そのケージに演奏技法、音響開発等々に大いに影響をもたらしたのが、後者のヘンリー・カウエルHenry Cowell、1897 - 1965)。とりわけ民族音楽への関心と、ピアノの内部奏法、プリペアド・ピアノの実験的果敢への道筋をつけたことで知られる。それとピアノのクラスター(音群)奏法の開発。そうしたことは、すでに拙ブログ開設まもない投稿で≪ケージほか多くのアヴァンギャルドにアイデアを与えたヘンリー・カウエル <ピアノ作品集>≫とタイトルして述べた。それ以上の知識、情報をその後仕入れているわけではなく、新たに付け加えることもないので、残念ながらアルバムの紹介だけとしておこう。基調となる作風はフォークロア、民俗(族)音楽の吸収昇華といったところだろうか。こう云ったところも、後のアヴァンギャルド、ケージにしては意外なほどの、あの特徴的な初期のシンプル素朴な作風への影響を与えたことだろうと感じられる。




「HOMAGE TO IRAN」(1959) ロックフェラー財団の援助により約14ヶ月民族音楽研究のためアジアに滞在していた時の、イランでの委嘱作品。

「THREE STRING QUARTETS」
Quartet No.3 : Mosaic (1935)
Quartet No.2 : Movement for String Quartet (1934)
Quartet No.4 : United Quartet (1935)



http://artofthestates.org/cgi-bin/composer.pl?comp=117 ヘンリー・カウエルの作品が公開され聴くことができます。

Aeolian Harp (1923)
solo keyboard

Ballad (1954)
string orchestra

Exultation (1919)
solo keyboard

Hymn and Fuguing Tune No. 2 (1944)
string orchestra

The Harp of Life (1924)
solo keyboard

The Tides of Manaunaun (c. 1912)
solo keyboard





Henry Cowell: Elegie, per pianoforte (1941)