yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ノア・ハワードの『PATTERNS』(1971)。騒然、混沌、熱気にブラックアフリカ、アフロアメリカンの熱き思いを聴く。

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Noah Howard/Bobby Kapp

           

イメージ 2アメリカ合衆国に黒人?大統領が選出される時代となった。きょう取り上げるノア・ハワードNoah Howwardの『PATTERNS』(1971)の、この、自身の設立した自主制作レーベル・ALTSAXより出されたこのアルバムの、のっけからの熱き黒人のパワフルな政治的解放への混沌の叫びを聴くと、先日のサニー・マレイのアルバム同様、いささかの思い入れなくしては聴くことが出来ない。ブラックアフリカ、アフロアメリカンのこの熱き思い。彼らの政治的自由への希求。同時代性をもつ者とそうでない世代との感受の差は、厳然としてあることだろう。だがそうだからといって、十全にわからないだろうなどと言うつもりはない。人間には想像力と言う共感の能力が備わっているからだ。なんともダサいジャケットデザインではあるがヨーロッパはオランダにての1971年に収録されたもの。メンバーにオランダフリージャズ・ICPのハン・ベニンク、ミシャ・メンゲルベルクの名が見える。なぜかミシャ・メンゲルベルクが熱く燃えているのだ。そしてハン・ベニンクのパーカッションは場を焚きつける。それだけでも興味そそるパフォーマンスといえるだろうか。たぶんこの二人のクレジットを確認しての購入だったのだろう。この騒然、混沌、熱気は、時代の為せるところでもあったといえるのかも。まさしく熱気とともに時代はやってくる。いいアルバムだ。



Noah Howard『patterns』(1971)

noah howard: alto sax/bells tambourine timpani & shakers/vocals
han bennink: drums/percussion/Tibetan horn
steve boston: congas
earl freeman: bass
misha mengelberg: piano
jaap schoonhoven: electric guitar