yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ『ピアノ協奏曲<トリスタン> (ピアノとテープと管弦楽のための)』(1973)。まったくゾクゾクさせるような色艶、陰影をもつ響き。

イメージ 1

Tristan - Hans Werner Henze

            

イメージ 2きょうはWBC・ワールド・ベースボール・クラシックでの日本代表の劇的勝利で勝ち得た2連覇を祝し、ブログ投稿を休日としようとおもったのだけれど・・・。ようするに、しょうじきなところ余韻にひたるがごとくのテレビニュースやら特番の見過ぎで、時間がなくなってしまった。だけど、やはり貼り付ける画像や動画も何もないのは、チョット寂しいということで、予定していたアルバムだけでも貼り付けて擱こうとおもう。それは、拙ブログで初めての登場となるドイツ作曲界の大物ハンス・ヴェルナー・ヘンツェHans Werner Henze 1926 - )の『ピアノ協奏曲<トリスタン> (ピアノとテープと管弦楽のための)』(1973)。いっぽうの戦後前衛の雄カールハインツ・シュトックハウゼンKarlheinz Stockhausen, 1928 - 2007 )とほぼ同世代の才人の作品だ。まったくゾクゾクさせるような色艶、陰影をもつ響きに満ちた秀作だ。音への感性感度抜群。ドラマティック。もう堪りませんねといったところ。これだから現代音楽鑑賞はやめられない。この高名な作曲家の長い作曲活動の中で、どれが主要作品で、秀名作なのかを私は知らないのだけれど、この作品ひとつを聴いただけでも、うーん、なるほどと唸りました。もっとじっくりと多くを聴くべき作曲家とおもった次第。世評、最前衛の、時代の寵児ばかりを聴いてきたせいか、この作曲家への目配せが足りなかったようだ。まじめに付き合うべき作曲家と印象した。今後の楽しみとしておこう。




Hans Werner Henze: Sinfonia N.1 (1947) 1° Movimento