yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジョージ・ロックバーグ『STRING QUARTET No.3』(1972)。斬新の、尖った試みとフォークロア的ノスタルジックな美しさの混在、特長といえば言えるのかも・・・。

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George Rochberg's third string quartet

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イメージ 2先日、アメリカの現代音楽シリーズといっても70年代以前のそれの紹介というということで取り上げたアルバム≪『SPECTRUM : NEW AMERICAN MUSIC, VOLUME II』ナチスドイツによる民族的思想的厄災が皮肉にもアメリカの音楽状況をセリエリスムという時代の先端潮流へと投げ入れた。≫ のなかに、≪収録されている3人のうちのひとりジョージ・ロックバーグまたはロッチバーグ(George Rochberg、1918 - 2005)≫の名があった。これが意外におもしろく興味をもたらしたということで、第二弾とばかりに、この作曲家の『STRING QUARTET No.3』(1972)の収録されたアルバムをとりあげよう。これもなかなかの出来で、おもしろく聴けた。エナジー漲っている出だしの斬新、インパクトは出色だ。これだけでも注目に値する弦楽四重奏だといっておこうか。およそ演奏時間46分という長大な大作だ。それに全体としては古典的作風であるのだけれど、品のいいノスタルジックな美しさがごく自然で飽きさせない。これはフォークロア的魅力のなせるところといっていいのだろうか。斬新の、尖った試みとフォークロア的ノスタルジックな美しさの混在、特長といえば言えるのかも・・・。