yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『ミュージックサプリ ~古代楽器編~』。普段聴き慣れぬ音色の、古代の音楽を脳(感性)活性のサプリメントとして刺激を与え、まさしく<変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ>といわけだ。

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声たち koe tachi:shou by Miyata Mayumi, hichiriki by Nakamura Hitomi, ryuuteki by Sasamoto Takeshi

           
           投稿音源のものではありません。

さてきょうは、<変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ>とばかりに≪イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽≫と称する我がブログにふさわしいCDアルバムをとりあげよう。このCDもいつものごとく図書館のネット借受でのものなのだけれど。このアルバムの在るを知ったのは、先日取り上げ投稿した現代雅楽作品≪一柳 慧(とし)『道‐THE WAY‐ 一柳 慧作品集Ⅲ』。≫中の「時の佇まい~独奏笙のための」という、笙という代表的な雅楽楽器のソロを果敢していた宮田まゆみの動画サイトのデュオパフォーマンス「Communion」にいたく感じ入ってのことだった。その宮田まゆみが奏者として参加しているアルバムとしてネット検索でこれを知ったのだった。このアルバムは「正倉院に保存されている古楽器」(たとえば正倉院所蔵の螺鈿紫檀五弦琵琶)などの音色を復元し復曲(芝祐靖)した“只今の古代楽曲”の演奏を愉しもうということのようだ。普段聴き慣れぬ音色の、古代の音楽を脳(感性)活性のサプリメントとして刺激を与え、まさしく<変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ>といわけだ。
さてその目論見は良しとして、はたしてその成果や如何。神々しい荘重を期待しては無理があるのかもしれない。それより時代は、もっと古代へと遡るのだとしておこうか。いや、そうではなく現代に引き付けすぎたか・・・。

「音響学的には笙(しょう)の音が連続的に同じ音階を演奏し、その上に篳篥(ひちりき)や横笛がメロディアスに絡んでくる。この笙と篳篥・横笛がユニゾンで演奏されるとき、それぞれの楽器の音がビート現象を起こして振幅ゆらぎを醸し出しており、音色的には騒々しいものであるのに神々しいイメージを与えている。」(CD解説・日本音響研究所所長/鈴木松美


『ミュージックサプリ ~古代楽器編~』

1. 郭煌文書(とんこうもんじょ)「急胡相問」(きゅうこそうもん)
2. 正倉院天平琵琶譜「番假崇(ばんかそう)」
3. 伎楽「行道乱声(ぎょうどうらんじょう)」
4. 伎楽「獅子」
5. 長秋竹譜「曹娘襌脱(そうろうこだつ)」:角調子~序~破~襌脱~颯踏