yuki-midorinomoriの日記

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ベートーヴェン『ディアベッリ変奏曲 Diabelli Variationen』。ああーこの無骨、重厚。洗練からは遠い。グングンと突き進んでゆく意志力だ。

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Mieczyslaw Horszowski plays Beethoven "Diabelli Variations" op. 120

             
             残念ながらウゴルスキの動画はありません。

楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven、1770 - 1827)の『ディアベッリ変奏曲』。1823年の作。晩年の傑作なのだそうだ。作曲の経緯等は先のWIKI項目を読んでいただくとして、ああーこの無骨、重厚。まず口をついて出てきたのはこの言葉だった。洗練ってなものでないのは確かだろう。グングンと突き進んでゆく意志力だ。いや、これはわが町の図書館で借りてきたCDの、このアナトール・ウゴルスキの演奏によるのかも知れないが。なんでも力強いタッチ、ダイナミックレンジの広さ、ディナミークをその特徴とするピアノパフォーマンスのよし。聴き比べなどの趣味(そのような素養、能力は当方にはない)を持ち合わせていないので・・・。たんにこのCDを借りてきた理由は、先日≪舘野泉『風のしるし-左手のためのピアノ作品集』(2004)。すべてを削ぎ落とした簡潔、「これ以上は切り詰められない音」で奏でられるバッハには祈りと感謝、喜びが格別の思いとして純に響いてくる。≫と寸評タイトルして投稿した際、記事内容に見合った当の舘野泉の動画音源がなかったので、収録曲のひとつの「シャコンヌ無伴奏ヴァイオリン・パルティーニ短調 BWV1004より)(バッハ/ブラームス編))」を演奏しているウゴルスキのYOUTUBE動画を見つけ貼り付けたのだけれど、その時、まず誰しもが思うだろうその独特の風貌が目に焼きついたのだった。そうです、鉄腕<アトムの育ての親>≪お茶の水博士≫!。その動画の演奏が良かったということもあって、このアナトール・ウゴルスキの『ディアベッリ変奏曲』が図書館の棚にあるのに気づき借り受け鑑賞となった次第。あたり前だけれど、ベートーヴェンに駄作はない。たっぷり61分27秒愉しめました。



ベートーヴェンディアベッリ変奏曲 Diabelli Variationen』
アントン・ディアベッリのワルツによる33の変奏曲 ハ長調 作品120)