yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

トマス・スタンコ『Balladyna』(1976)。フリーの感性失わず、センシティヴで洗練のパフォーマンス。

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Tomasz Stanko & Edward Vesala - First Song:'First Song' from Stanko's album Balladyna. Recording from 1976.

             

イメージ 2ほぼ3年ほど前に≪生き生きとした躍動感とエネルギッシュでパワフル、若さが輝いているのだ。ポーランドフリージャズ。トマス・スタンコの『TWET』(1971)≫および≪1970年未だ社会主義体制下のポーランドジャズ。トマス・スタンコの『Music for k』(1970)を聴く≫と2タイトル投稿している。で、今日はそのトマス・スタンコの西ドイツ(当時)ECMレーベルよりのデビュー・ファーストアルバム『Balladyna』(1976)の登場。先の2枚に比べば、ずいぶんと洗練されソフィスケイトされている。リズムセクションに、デイヴ・ホランド(Bass)Dave Hollandエドワード・ベサラ(Drums )Edward Vesala、それにマンフレッド・アイヒャー Manfred EicherrのプロデュースなるECMレーベルよりリリースということがその要因かもと、思うのだけれど。というのも、このトマス・スタンコは、あのヨーロッパ・フリーの牙城FMPが展開するフリージャズオーケストラの「GLOBE UNITY」にも70年前半の初期の頃には参画するほどだったのだが。もっともこちらが勝手に、そうしたことから先鋭のイメージを膨らませ思い込んでいるだけに過ぎず、センシティヴな洗練のパフォーマンスへの性向は生来のものであったのかも知れないと、このアルバムを聴いて思ったりした。しかし小気味いいハイトーンの疾走するパッセージなどを聴くと、フリー的感性も捨ててはいないなと思わせはする。





Tracklist:
A1. First Song 7:38
A2. Tale 3:28
A3. Num 7:11
A4. Duet 2:55
B1. Balladyna 7:59
B2. Last Song 6:02
B3. Nenaliina 5:29

Credits:
Trumpet - Tomasz Stanko*
Bass - Dave Holland
Drums - Edward Vesala
Tenor And Soprano Saxophone - Tomasz Szukalski

Producer - Manfred Eicher

Notes:
Recorded December 1975 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg. All tracks composed by Stanko, except A2 by Stanko/Holland/Vesala, A3 by Vesala and A4 by Stanko/Holland.