yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』(1962)。「六十而耳順」と「三十而立」がつくり出す品性そなわる健康で真面目なジャズインタープレイ。

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Duke Ellington & John Coltrane - The Feeling Of Jazz

             

年齢の差はどのようなものかと調べてみたらエドワード・ケネディ・デューク・エリントン(Edward Kennedy "Duke" Ellington , 1899 - 1974)、かたやのジョン・コルトレーンJohn Coltrane、1926 - 1967)とは、かくのごとく年齢差26才、およそ二回り上ということになる。ちなみにウィリアム・“カウント”・ベイシー(William "Count" Basie、1904 - 1984)。頭にえがいていた年齢差とそんなにイメージ 2かけ離れてはいなかったけれど、それにしても志向している音楽の違いから、この二人の共演が果たして、との思いであったけれど、なかなかに愉しんで聴くことができた。品性そなわる真面目なジャズインタープレイを聴くこととなるだろう。その真面目さが健康的であり、安心して聴ける。健康すぎて面白味に欠けるのではとの危惧は要らざる懸念といえよう。見事なまでのオーソドックスなジャズインタープレイを展開している。62年9月収録とあるからコルトレーン36才であり、デューク・エリントン63才のときだ。ちょうど親子関係での平均的年齢差といえるだろうか。挑むとか丁々発止とかと言った力の入ったパフォーマンスではなく、もっとウォームなものだ。自在境の余裕ある、いわゆる「六十而耳順」(無我な気持で一切に耳を傾ける余裕、素直さ)のデューク・エリントンに「三十而立」(自己の確固とした立場を以って揺るがさず、精神的に自立する。)のコルトレーン といった構図にピッタシの味わいのあるジャズパフォーマンスとなっている。最近コルトーレーンの投稿が続いたその勢いで、これまたわが町の図書館にて借り受けてきたもの。ところで「デューク」は愛称で「公爵」の意味だとは今回はじめって知った。





曲目リスト:
1. イン・ア・センチメンタル・ムードIn a Sentimental Mood
2. テイク・ザ・コルトレーン Take the Coltrane
3. ビッグ・ニック Big Nick
4. スティーヴィーStevie
5. マイ・リトル・ブラウン・ブック My Little Brown Book
6. アンジェリカ Angelica
7. ザ・フィーリング・オブ・ジャズ Feeling of Jazz


Duke Ellington: Take The "A" Train