ソニー・ロリンズ)『サキソフォン・コロッサス』(1956)。名実ともに名盤中の名盤と言ってもウソ偽りのない一枚であることは確か。文句なしにジャズを愉しめるスタンダードな入門アルバム。
SONNY ROLLINS. St. Thomas:Personnel: Sonny Rollins (tenor saxophone); Tommy Flanagan (piano); Doug Watkins (bass); Max Roach (drums).
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins、1930 - )『サキソフォン・コロッサス』(1956)。「アドリブ芸術の最高峰を極めたモダンジャズ史上のベスト・ワン」とはレコードの帯のキャッチコピー。評者の思い入れだけでの名盤なるもの(名物に美味いものなし)の多い中、名実ともに名盤中の名盤と言ってもウソ偽りのない一枚であることは確かと思える。フリージャズやら、現代音楽を好む偏頗な音楽ファンと自認する私でも、「モダンジャズ史上のベスト・ワン」であるかどうかはともかくとしても、文句なしにジャズを愉しめるスタンダードな入門アルバムとして認めよう。久しぶりに手に取り、晩酌を済ませ、風呂上りの床に這入る前のひと時をジャズとともに過しております。ところで、鑑賞していて、きょう思ったのだけれど、A面3曲目の「ストロード・ロードSTRODE RODE」でのロリンズのインプロヴィゼーションはまったくすばらしい。ライナーノーツにも、それを≪聴き込めば聴き込むだけその良さがわかって来るといった曲で、「モリタート」に始まりこの曲に惚れ終わるファンも多いはずである≫(佐藤秀樹)とあったけれど、まさしくその通りだ。うーん・・・唸ります。アドリブジャズの醍醐味。
Sonny Rollins(ts), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Max Roach(ds)
Recorded in New Jersey, June 22, 1956
Recorded in New Jersey, June 22, 1956