yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

レッド・ガーランド『グルーヴィGROOVY』(1957)。タイトルどおりグルーヴィな、聴く者をよく乗せて心地よいほろ酔い世界へと誘ってくれるピアノトリオの名盤だ。

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Red Garland Trio - Willow Weep for Me:* The Red Garland Trio - Red Garland pf, Paul Chambers db, Art Taylor ds

             

さきのソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」(1956)に引き続き古き良きジャズの代表的な傑作定番レッド・ガーランド (William "Red" Garland、1923 - 1984)の『グルーヴィGROOVY』(1957)。ジャズの名作案内本で必ずお目にかかる音盤といっていいのだろう。もちろん若き日の私もそうした言説に導かれて、一度は聴いておかなくてはと手にしたものだ。もっともフリージャズへと、はやばやと急旋回してしまったけれど。いいものは良いですと素直に認めよう。≪かつてイメージ 2はウイントン・ケリー、トミー・フラナガンマル・ウォルドロンといった同期のピアニスト達の中で、最も親しみやすい存在と云ったらガーランドがトップであった。その親しみ方もケリーのような半ば天衣無縫な颯爽としたものではなく、トミフラのように品格もなく、またウォルドロンの暗い情念もない、まあ、言わば馴染みの縄暖簾をくぐるような気安さが彼の演奏にはある。≫(解説・佐藤秀樹) 「言わば馴染みの縄暖簾をくぐるような気安さ」なのだそうだ。そうかもしれない。レコードタイトルにあるグルーヴとはノリが良い、よくスイングするとかの意味をもつとのことだけれど、たしかに聴く者をよく乗せて心地よいほろ酔いの世界へと誘ってくれる。それもそうだけれど、この頃(5~60年代)のジャズは最も輝いていたと云えるようだ。レッド・ガーランドがもつピアニズムの、特徴的な演奏技法上の一般的な指摘としてブロック・コード (Block Chord)手法があるようだけれど、それらのことどもはリンク先を参照していただくとして、この稿擱くとしよう。私ゴトキが云うまでもなく、文句なしに愉しく聴けるピアノトリオ名盤だ。




レッド・ガーランド RED GARLAND 『GROOVY』(1956~57)

RED GARLAND, piano
PAUL CHAMBERS, bass
ARTHUR TAYLOR, drums

1. C.ジャム・ブルース C JAM BLUES
2. ゴーン・アゲイン GONE AGAIN
3. ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン WILL YOU STILL BE MINE?
4. ウィロー・ウィープ・フォー・ミー WILLOW WEEP FOR ME
5. ホワット・キャン・アイ・セイ・ディア WHAT CAN I SAY DEAR
6. ヘイ・ナウ HEY NOW