エヴァン・パーカー&グレッグ・グッドマン『Abracadabra』(1978)。求心的な、いわばネジを締め上げるような緊張感で登りつめてゆくさまは、グイグイと魅きつけるものがある。拡散じゃなく集中。
ここんところ、スタンダードジャズの名盤紹介が続いていたと言うこともあり、その反動もあって、ひさかたぶりのフリージャズを取り上げよう。いや直近に一稿あったのを失念していた。現代音楽よりの≪『Phil Wachsmannトリオ『SPARKS OF THE DESIRE MAGNETO』(1977)。≫があった。で、きょう取り上げるのは今までにも数多く登場した、イギリスのフリーを象徴するサックスのエヴァン・パーカーEvan Parkerとピアノのグレッグ・グッドマンGreg Goodmanのデュオアルバム『Abracadabra』(1978)。ところで、グレッグ・グッドマンGreg Goodmanとは何者か?。ネット検索してみたもののよく分からない。パフォーマンスを聴く限りではエヴァン・パーカーと丁々発止で、なかなかの者と察せられるが・・・。B面後半部のこのピアノとのデュオインタープレイの盛り上がり集中度はエヴァン・パーカーならではのもので、求心的な、いわばネジを締め上げるような緊張感で登りつめてゆくさまは、やはりグイグイと魅きつけるものがある。拡散じゃなく集中なのだ。
Credits:
Piano - Greg Goodman
Producer - Henry Kaiser , Woody Woodman
Saxophone [Tenor] - Evan Parker
Piano - Greg Goodman
Producer - Henry Kaiser , Woody Woodman
Saxophone [Tenor] - Evan Parker
参考――