yuki-midorinomoriの日記

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ジャン・バラケの『ピアノソナタ』(1950-52)ほか。名手ロジャー・ウッドワードで≪「呪われた天才」?・バラケ≫(浅田彰)の傑作ピアノソナタを再度聴く。

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Barraque - Sonate pour piano (1/5) :Roger Woodward

          

およそ3年前に≪衝迫的で緊張感に満ちた音楽とミシェルフーコーをYOUTUBEで発見。ジャン・バラケの『ピアノソナタ』(1950-52)を聴く。≫を投稿した。そののち、≪ロジャー・ウッドワードによるシルヴァーノ・ブソッティ『ピアノのために』(1961)ほか。点描・セリエールの極度の緊張とエロティシズムの艶っぽさ。≫とタイトルし投稿した。きょうは、それぞれの作品が2枚組みのセットで出されたレコード『The London Music Digest from the Round House』の紹介。といっても、オーストラリアの現代音楽ものを得手とするピアニストのロジャー・ウッドワード(Roger Woodward, 1942 – )のもので、この片割れはすでに上記の≪シルヴァーノ・ブソッティ『ピアノのために』(1961)ほか≫の投稿で取り上げている。と云うこともあり、きょうのメインは、もう一方の<ジャン・バラケの『ピアノソナタ』(1950-52)>。これをロジャー・ウッドワードのピアノで聴こうというわけだ。先の投稿記事の演奏はクロード・エルフェ(Claude Helffer, 1922 - 2004)のものだった。が、べつに、そのパフォーマンスになんの不足もないのだけれど・・・。ともかく、このジャン=アンリ=アルフォンス・バラケ(Jean-Henri-Alphonse Barraqué , 1928 - 1973)の≪現代ピアノ曲最高傑作のひとつ。≫(WIKI)と評価され、ブーレーズの≪ピエール・ブーレーズ『ピアノソナタ第2番』ほか。すべてが崩壊しつくした大戦直後の敢然の美学の結晶。たとえようもなく冷たく厳しい美しさ。すばらしい・・・。≫とタイトルして投稿した「ピアノソナタ第2番」と双璧を成す傑作を聴こうということで、重複はあるけれど投稿した。いつものことながら、私ゴトキが云うまでもなく、このバラケの『ピアノソナタ』(1950-52)はブーレーズのそれと双璧なす戦後のピアノ作品の傑作であり、いちどは聴くべき作品だと信じる。




ロジャー・ウッドワード Roger Woodward『The London Music Digest from the Round House』

Barraque 「Sonata: Tres Rapide/Lent」
Sylvano Bussotti 「Pour Clavier apre Pieces de Chair II and Per Tre Sul Piano - with Richard Toop and Richard Bernas」
Leo Brouwer 「Sonata Pian'e Forte for Tape, Piano & Percussion」




YOUTUBEでバラケを聴こう――


Barraqué : Concerto (1/3)
http://www.youtube.com/watch?v=PRyvK-OkZHY

Jean Barraqué, le temps restitué {Part 1/5}
http://www.youtube.com/watch?v=FNoxN2QTtXM


参考――
http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada/techo03.html 浅田彰:「呪われた天才」の物語からフーコーを救出する