yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

美術家・大竹伸朗のノイズ。遠隔演奏ノイズバンド ≪ダブ平 & ニューシャネル≫。

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まず、自分の作ったものを自分が一番理解してると考えるのは、作家の奢りだと思うんですね。実は本人がいちばんわかってないかもしれない。絵の見方ひとつとっても、もし絵から1mmの近さでも焦点が合うなら、光の見え方とか全然違うだろうし、自分の絵だってこともわからないと思う。逆に100m離れて見てもいいわけで。でも実際は暗黙のうちに、絵を見るのに適する距離感というのがあって、そういった暗黙の常識自体の中に、すでに作者の「奢り」が潜んでいる気もする。(大竹伸朗インタビュー記事より)


想定内とはいえ、南ア・サッカー・ワールドカップ2戦目、世界ランク4位で優勝候補のオランダに0-1で惜敗。せめて引き分け、勝ち点1をと淡い期待を胸に、テレビ前に陣取り応援していたのだけれど。あの韓国ですらアルゼンチンに4-1の敗戦のこと思えば、わが岡田ジャパンは強豪国オランダに善戦したとはいえ・・・。世界はまことに厳しい。決勝トーナメント進出に向けて次の最終デンマーク戦はぜがひとも勝利を・・・。

さて、本題。

「予約本が届いているそうなんですが」と職場近くの図書館のカウンターへ。「えーと、ハイ、届いております。」とカウンターに、ドカリと投げ出すように置かれた本に、ビックリ。「エッ!、これ?」。そのボリューム、広辞苑の辞書どころではない。その本とは≪大竹伸朗 全景 1955-2006≫。イメージ 2総頁1151頁、背の高さ31cm、幅21cm、厚さ9cmで重量は6キロ。まったく手軽に持ち運び出来るシロモノではない。見るよりも投げれば暴力と化す超大型バケモノ本。もち損ねて、足にでも落ちれば間違いなく足指、足甲など骨折すること間違いない。まさに暴力的危うさを秘めた本であり、破壊的エネルギーに満ちた猥雑な美術書だ。そもそもが、画の鑑賞というより、検索での、当該内容案内に[付属資料:録音ディスク(2枚 12cm)]という、噂に聴く(だいぶ前、出勤途上の自動車のなかでラジオから流れているのを耳にして印象に残ってはいたが)、画家・大竹伸朗のノイズ(音楽)CDの存在を知ったからだった。本ではなく、<脳をマッサージ>すべくその「ノイズ(音楽)」を借り受け、聴きたかったのだ・・・。

イメージ 3遠隔演奏ノイズバンド ≪ダブ平 & ニューシャネル≫


「 “ダブ平” っていうのはね、この真ん中のギターのこと。10年ぐらい前に遠隔操作のミュージシャンとして作ったんだけど、“ダブ平” 1人ではかわいそうだから、バンドをもたせてやろうよ、という話になってドラムやベースもいれてロックバンドにしたのね。まあ、“内山田洋とクールファイブ” みたいなノリですよ。このバンド、宇和島の海に落ちていたものとか、スナックからもらってきた照明なんかを使っていますけど、音はすごいですよ。疲れをしらないから、ぶっ壊れるまでやるしね。今度はこれで、フジロックにもでてみたいな」(大竹伸朗OCNアート/アートコラムより)


ダブ平 ニューシャネル サウンドチェック - mol011

           


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なんだかジャンク・キネティックアートの世紀の奇人ジャン・ティンゲリーが想起される。

Jean Tinguely - Méta-Harmonie II



大竹伸朗:直島銭湯「I♥湯」
http://www.naoshimasento.jp/