yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヨーゼフ・ハイドン『ミサ曲第9番「ネルソン・ミサ」、テ・デウム、ミサ曲第10番「テレジア・ミサ」』。いやに明るい、いや明るすぎる宗教!曲であることよ。神に対しても、祈りに対しても明るいんだハイドンは。

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Haydn - Missa in Angustiis "Nelsonmass": 1 – Kyrie

           
           投稿音源のものではありません。

「空虚なる明るさ」・・・「ハイドン晩年のミサ曲は、発表当時、どうも明るすぎる、という理由でこれを批判する人が少なくなかった・・・」(解説・岩井宏之)。やはりね~・・・。

耳障りないつもの繰り返しで申し訳ないけれど、ち~とはハイドンを聴こうということでのネット図書館での借受。ヨーゼフ・ハイドン『ミサ曲第9番「ネルソン・ミサ」、テ・デウム、ミサ曲第10番「テレジア・ミサ」』(2枚組み)。2枚目のCDの第10番のミサ曲は、そうでもないのだけれど、1枚目の(やはり順序としてこちらからセットし聴くものでしょう)の冒頭から、何だこれは、ミサ曲?。いやに明るい、いや明るすぎる宗教!曲であることよ、のことばが口をついて出てきたのだった。宗教曲らしいという、わが勝手なつくりあげてきた思い込み(荘厳、荘重、陰影深い情緒などなどといった)を幾分か満足させてくれた『ミサ曲第10番「テレジア・ミサ」』を鑑賞できたとはいえ・・・。
力強い!・・・宗教曲。何なのかこれは。

案の定、解説書タイトルに【「生」の喜悦を素朴に謳歌――ガードナーのハイドン】とありました。

やはりここでも、神に対しても、祈りに対しても明るいんだ、ハイドンは。


けれど、以下のような考えもあるらしい。

    【この世の嘆きは深い――

     しかしよろこびは――断腸の悲しみよりも深い

     嘆きの声は言う、『終わってくれ!』と。

     しかし、すべてのよろこびは永遠を欲してやまぬ――、

     深い、深い永遠を欲してやまぬ!」


        ―フリードリッヒ・ニーチェ
       (「ツァラトゥストラはこう言った」氷上英廣訳)】




ヨーゼフ・ハイドン『ミサ曲第9番、テ・デウム、&第10番』

1. ミサ曲第9番「ネルソン・ミサ」
2. テ・デウム
3. ミサ曲第10番「テレジア・ミサ」