yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジョージ・クラム、ロバート・エリクソン『Night Music I- Crumb , Chamber Concerto - Erickson』(1963)。久しぶりに現代音楽、象徴主義的曲趣。

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George Crumb: Four Nocturnes (Night Music II/1964)

            
            投稿音源のものより1年後作曲のデュオ作品

いうまでもないことだけれど、誰から要請されているわけでもなく趣くままに≪イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽≫と看板を掲げ音楽ブログを綴ってきた。「おっ!」というような刺激的な音との出会とともに日常の感覚世界に揺さぶりをと・・・。しかしここ最近オーソドックスなクラシック音楽の主要名曲ばかりを投稿しているようで看板に偽りありとの思いがないでもない。べつに自責の念を抱くことなどないのだけれど。ということもあって、きょうは久しぶりに現代音楽のアルバムを投稿。特殊奏法を駆使しての多様な音色世界を提示する象徴主義的作品で特異な位置に存在している米国のジョージ・クラム(George Crumb、1929年 - )の作品。といっても、1963年の曲。はっきりと自らの音楽世界の立ち位置、コンセプトを定めた頃の作品といえるのだろう。併録のロバート・エリクソンRobert Erickson (1917–1997)の作品は典型的な音色の変化の乏しい点描主義的な音楽で、面白いものではない。WIKIによれば草創期にテープ音楽に手を染めた米国の作曲家のひとりでもあったとのことだけれど・・・。






ジョージ・クラム、ロバート・エリクソンNight Music I- Crumb , Chamber Concerto - Erickson』(CRI218・1963)

1. George Crumb: Night Music I (1963)..............(18:35)
Texts by Federico García Lorca

Notturno(nocturne)I: Giocoso, estatico
Notturno II: "Piccola Serenata"
Notturno III: La Luna Asoma
Notturno IV: Vivace; molto ritmico
Notturno V: Gacela de la Terrible Presencia
Notturno VI: "Barcarola"
Notturno VII: Giocoso, estatico

Louise Toth, soprano
Paul Parmelee, piano and celesta
David Burge, percussion I
Thomas MacCluskey, percussion II

2. Robert Erickson: Chamber Concerto (1960)..............(21:00)
Hartt Chamber Players
Ralph Shapey, conductor



ジョージ・クラム関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61396911.html ジョージ・クラムほか『弦楽四重奏曲』。クラムのイマジネイティブな冥い叫びの響きをもったエレクトリック弦楽四重奏作品。デ・レーウの微細な音の移ろいを主情とする趣きの作品ほか。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60415114.html ジョージ・クラム『Ancient Voices Of Children (a cycle of songs on texts by Federico Garcia Lorca) 』(1970)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60251931.html ジョージ・クラム『Black Angels (for electric string quartet)』(1970)。イマジネイティブな冥い叫びの響きをもった弦楽四重奏作品。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58672914.html ジョージ・クラム『鯨の声 VOICE OF THE WHALE(Vox Balaenae) 』(1971)ほか。俗界から遠く神秘的雰囲気と古代的玄妙の世界。非合理的でシンボリックな響き。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57215931.html ジョージ・クラム『Music for a Summer Evening (Makrokosmos Ⅲ)』(1974)。象徴主義的で神秘主義的な音色へのこだわり。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50553988.html わかりやすいイメージに引き摺られ固着してしまうのが惜しいジョージ・クラムの『MAKROKOSMOS,Volume2』(1973)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/44739690.html 余韻をもちつつ響きが張りつめて立っている、12の星座の音をキラメかすジョージ・クラム(1929年 - )の『MAKROKOSMOS,Volume1』(1972)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50764999.html (1)『THE AVANT GARDE STRING QUARTET in the USA』。聴きものです。再発、廉価NAXOS盤にあり。