yuki-midorinomoriの日記

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モーツァルト『ピアノ協奏曲全集・VOL.1』。みずみずしく浮き立つ快い調べで気分は爽快。けれど緩徐楽章で紡ぎだされる旋律の哀しいほどの美しさ。まるで存在する事が哀しいというかのように聴こえてくる

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Wolfgang Amadeus Mozart -- Piano Concerto No. 11 in F major KV 413 -- II. Larghetto

            
            投稿音源ではありません。

つい1週間前に≪ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』(3枚組)。その二。ウラディーミル・アシュケナージとズービン・メータのウイーンフィル。≫を投稿し【私は個人的には、交響曲より明快な美しさに満ちているピアノ協奏曲のほうが好きである。楽想よどみなく美しいフレーズがコンコンと泉が湧き出るが如くに奏でられるさまはまさしく楽聖である・・・と、言わずもがなのあたりまえの事をひとりごちる。】と綴った。「明快な美しさ」というより、やはり主役が華麗なピアノということだからなのだろう。ところで、ベートーヴェンときたら、お次は順逆だけれどヴォルフガング・アマデウスモーツァルトWolfgang Amadeus Mozart,1756 - 1791)のピアノ協奏曲と相成る。

で、町の図書館より、所蔵されているマレイ・ペライア Murray Perahiaの『ピアノ協奏曲全集』(CD12枚組み)3分冊のうち、初期作品の収録されている巻を借り受けてきた。ピアニストのマレイ・ペライアは≪マレイ・ペライア『ゴルドベルク変奏曲』(2000)。思慮深く癖がなく中庸で美しいピアノの響き。心静まり、穏やかな安らぐ眠りへと誘われることだろう。≫と投稿したように、わたしの好きなピアニストのひとりだ。

【• ピアノ協奏曲第1番 ヘ長調 K.37 (1767)
 • ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 K.39 (1767)
 • ピアノ協奏曲第3番 ニ長調 K.40 (1767)
 • ピアノ協奏曲第4番 ト長調 K.41 (1767)
 第1-4番は、他人のピアノ(クラヴィーア)曲からの編曲
 • ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 K.175 (1773)
 • ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238 (1776)
 • ピアノ協奏曲第7番 ヘ長調 K.242『ロドロン』(3台のピアノのための)(1776)
 • ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246『リュツォウ』 (1776)
 • ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』 (1777)
 • ピアノ協奏曲第10番 変ホ長調 K.365(2台のピアノのための) (1779)
 • ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413 (1782-83)
 • ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 (1782) 】

≪第1-4番は、他人のピアノ(クラヴィーア)曲からの編曲≫(WIKI)とあるけれど、みずみずしく浮き立つ快い調べで気分は爽快。ところで、どの曲でもそうだけれど、急緩急の、その緩徐楽章で紡ぎだされる旋律の哀しいほどの美しさ。まるで生きて在ることに佇み存在する事が哀しいというかのように聴こえてくるのだ。
モーツァルトの本来性ってこれじゃないのと思ったりする・・・。

意外に初期の作品がいいのだ。愉しめた。勝負球はストレートだ。





モーツァルト『ピアノ協奏曲全集・VOL.1』

1. ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K.37
2. 同第2番変ロ長調K.39
3. 同第3番ニ長調K.40
4. 同第4番ト長調K.41
5. 同第5番ニ長調K.175
6. 同第6番変ロ長調K.238
7. 同第8番ハ長調K.246
8. 同第9番変ホ長調K.271「ジュノーム」
9. 同第11番ヘ長調K.413
10. 同第12番イ長調K.414


Mozart - Piano Concerto No. 4 in G major, K. 41 (Vladimir Ashkenazy)