yuki-midorinomoriの日記

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『現代邦楽の世界・沢井一恵』 。現代邦楽!イマイチ釈然としないな~。

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Sawai Kazue & Japanese Koto Ensemble - final part (Sawai Tadao:「焔」Homura)

            

先日の≪譚盾 Tan Dun『Live in JAPAN オーケストラル・シアター』。民族のエートス、その発露としての大地に根の張った音楽、エネルギッシュな音響、民族(俗)性を包摂した音の創造≫、そして一昨日の≪『中国・何寶泉、孫文妍の古筝』。云うまでもなく、歴史・風土、情緒が染み付いているというかのごとく、音色、アーティキュレーションをわずか聴いただけでも、その違いははっきりと分かる。≫と投稿したわが国の筝(十七絃筝)による現代邦楽集『現代邦楽の世界』をネット図書館で借り受け鑑賞した。
いつもこの種のものに思うのだけれど、イマイチすっきりしないな~の印象がついてまわるのだけれど。石井眞木、入野義朗、細川俊夫武満徹(これはハープを筝に変えての編曲ヴァージョン)などの現代音楽作曲家の名がリストに見えたので手に取ってみたのだが。石井眞木の作品「十七絃と打楽器のための「漂う島」作品38」は、なんと筝とマリンバ。これってなんなのといった感じだ。ガムランと筝ならまだしも・・・。生理として食い込んだ、根の張った日本の音、それも今現在にいきる、歴史(ドメスティックにせよグローバルにせよ)を積みかさねた音を聴きたいのに。



現代邦楽の世界
十七絃:沢井一恵

1. 十七絃と打楽器のための「漂う島」作品38 (石井眞木) Drifting Island for koto (17-chord) and percussion op.38 (1979)
2. 二十絃と十七絃のための「二つのファンタジー」 I. (入野義朗) Two Fantasies for 20-stringed koto & 17-stringed koto (1969)
3. 二十絃と十七絃のための「二つのファンタジー」 II. (入野義朗)
4. 十七絃独奏曲「いするぎ(石動)」 (杵屋正邦) Isurugi for solo 17-stringed koto(1974)
5. 独奏十七絃と箏群のための「焔」 (沢井忠夫) Homura for solo 17-stringed koto and koto ensemble(1979)
6. 十七絃箏曲「夜(ノクチュルヌ)」 (細川俊夫) Nocturne for 17-stringed koto(1982)
7. 海へ I.夜 (武満徹) Toward the Sea for alto flute and 17-stringed koto(1981/rev.1983):
The Night
8. 海へ II.白鯨 (武満徹) Moby Dick
9. 海へ III.鱈岬 (武満徹) Cape Cod


"Autumn Fantasy" by Minoru Miki 2/2 <秋の曲・秋のファンタジー三木稔作曲