yuki-midorinomoriの日記

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モーツァルト『クラリネット協奏曲 イ長調 K.622、ほか』。「死は最良の友だち」と言っていた最晩年!?死の直前35歳の作。

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MOZART Clarinet Concerto K.622 II Mv. Karl Leister/Herbert von Karajan/Berliner Philharmoniker

            

ひょっとしてもうすでに投稿済みなのではと思いつつ、モーツァルトの『クラリネット協奏曲イ長調K.622』を町の図書館で借りてきた。けれど、うろ憶えの3年半ほど前の投稿アルバムは≪澄明な神域の音色の世界からロマンの薫り深く人間的な陰影をもった芳醇な響きへと100年の成熟を奏でるモーツアルトとブラームスの『クラリネット五重奏曲』≫とあるように、「クラリネット五重奏曲」だった。

≪古今のクラリネット協奏曲のなかで、一といって二がない作品が、モーツァルトクラリネット協奏曲イ長調K.622である。≫なんだそうで、それに、この曲は≪35歳で死んだ作曲者の最後の作品に近く、死の2ヶ月前(1791年10月)に完成されている≫とのこと。
死を迎える直前という人生終焉のドラマへの結果後づけ解釈、そうしたロマンティックな意味づけへの思いのなせる評価なのかどうかは分からないが≪透明で天上的な響きを持っており、その雰囲気はほとんど神秘的であるといってもよいだろう。≫(同梱解説・石井宏)とある。また≪2006年英国クラシックFMのモーツァルトの人気曲第1位になったことがあり、モーツァルトの全作品中最高傑作との評価もある≫(WIKI)。まあ、「全作品中最高傑作」なのかどうかは、好みもあることだしよくわからないけれど、名曲であることは言うまでもないことと思われる。
やはりここでも、先日のピアノ協奏曲の稿でも言ったように≪ところで、どの曲でもそうだけれど、急緩急の、その緩徐楽章で紡ぎだされる旋律の哀しいほどの美しさ。まるで生きて在ることに佇み存在する事が哀しいというかのように聴こえてくるのだ。モーツァルトの本来性ってこれじゃないのと思ったりする・・・。≫を追認させる第2楽章アダージョ
もう、言葉というより、ため息が出るのみだ。これを≪透明で天上的な響き≫というのだろう。けれど、哀しい。

≪死に際して聖職者たちが来るのを拒み≫(WIKI)、友人や家族に見守られることなく共同墓地に葬られる35才の生涯であった晩年!?の≪モーツァルトは「死は最良の友だち」と言って≫いたそうなのだ。






クラリネット協奏曲 イ長調 K.622』




Mozart Clarinet Concerto in A major *on period instruments* k. 622 (1/4):Christopher HogwoodThe Academy of Ancient Music